全国高校ビブリオバトル代表、青森で決定
お薦めの本を紹介する能登谷さん(21日、青森中央学院大で)
高校生がお薦めの本の魅力を紹介し合う書評合戦「全国高校ビブリオバトル青森県大会」(青森中央学院大・青森中央短大主催、読売新聞社など後援)が21日、青森市の青森中央学院大図書館で開かれ、県立八戸高2年の能登谷明姫(あき)さん(17)が優勝した。
能登谷明姫さん、短編小説集「とりつくしま」を紹介
ビブリオバトルは、出場者が読んで面白かったと思う本を5分間で発表、最後に聴衆が「最も読みたくなった本」を基準に投票し、優勝者を決める。予選には県内8校から11人が参加し、勝ち抜いた2人が決勝に挑んだ。
優勝した能登谷さんは、未練を残して亡くなった人が、好きだった人や家族の身近にある物にとりつく短編小説集「とりつくしま」(東直子著、筑摩書房)を紹介。冒頭、「死後に大切な人の近くにいられるとしたら、皆さんは何になりますか」と問いかけ、聴衆をひきつけた。「読み終わったあなたは大切な人に会いたくなるはず」と締めくくり、本への興味を誘っていた。能登谷さんは「本の設定が面白いから自信はあった。実力を発揮できたと思う」と話した。
準優勝は県立弘前中央高3年の米沼心美さん(18)だった。
優勝者は来年1月26日に東京都千代田区のよみうり大手町ホールで行われる決勝大会に出場する。
(2024年10月 2日 19:00)