全国高校ビブリオバトル代表、新潟で決定

お薦めの本「光のとこにいてね」を紹介する野中さん(29日、新潟市中央区で)

 高校生がお薦めの本を紹介し、聴衆が最も読みたいと思った本に投票する「全国高校ビブリオバトル」の新潟県大会(敬和学園大学など主催、活字文化推進会議など共催、読売新聞社など後援)が29日、新潟市中央区の市立中央図書館「ほんぽーと」で開かれ、敬和学園高3年の野中日和さん(18)が優勝した。

 

野中日和さん、小説「光のとこにいてね」語る

 野中さんは、来年1月26日に東京都千代田区のよみうり大手町ホールで開催される決勝大会への出場を決めた。

 

 新潟県大会には県内4校から6人が出場。1人5分間の持ち時間でスピーチし、自らが薦める本のあらすじや読み応えなどを紹介した。質疑応答の後、聴衆が一番読みたくなった本に投票した。

 

 野中さんが紹介したのは、運命的に出会った女性2人の四半世紀を描いた小説「光のとこにいてね」(一穂ミチ著、文芸春秋)。野中さんは、2人の関係性について「愛という言葉では語りきれない」「自分にはないものを相手が持っている」などと、自分なりの解釈も交えながら語った。

 

 優勝の感想を「手応えがあったので、とてもうれしい。本の魅力を伝えることができた」と語り、決勝大会に向けては「予選を突破できるように頑張りたい」と意気込んだ。 

(2024年10月 2日 19:30)
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