全国高校ビブリオバトル代表、宮崎で決定
本を手に発表する中島さん
高校生がお気に入りの本を持ち寄り、書評を競い合う「第11回全国高校ビブリオバトル」の宮崎県予選を兼ねた「宮崎県高校ビブリオバトル大会」(ビブリオバトル生徒実行委員会、県教育委員会主催、読売新聞社など後援)が10月12日、県立図書館(宮崎市)で開かれた。高校生13人が参加。道尾秀介さんの小説「N」(集英社)を紹介した佐土原高1年、中島竹太郎さん(16)が優勝した。
中島竹太郎さん、チャンプ本は「N」
中島さんは「N」について、六つの章から構成され、どの章から読んでも必ず物語の筋が通り、その組み合わせは720通りにもなると紹介。「順番によってハッピーエンドになったり、バッドエンドになったりする。読む人によって見えてくる物語の景色が変わる」と語った。
大会は参加者が1人5分間で本の魅力を紹介。質疑応答の後、観客らがどの本が一番読みたくなったか投票した。予選を経て4人による決勝戦を行い、中島さんが1位となった。
中島さんは来年1月26日によみうり大手町ホール(東京都千代田区)で開催される決勝大会への出場が決まった。「まだ『N』を4通りしか読めていないので、1通りでも多く読んで臨みたい」と話していた。
2位以下の上位者は次の皆さん。
〈2〉宮崎西高2年、日高洸城さん〈3〉都城西高2年、上田代千穂さん〈4〉宮崎農高3年、宮崎美紅さん
(2024年10月28日 13:10)