全国高校ビブリオバトル代表、香川で決定

お気に入りの一冊について語る小西さん(高松市で)

 高校生がお気に入りの一冊を持ち寄って書評を競う「第9回高校生書評合戦(ビブリオバトル)」(香川県教委など主催)が10月19日、高松市郷東町の香川県教育センターで開かれた。香川誠陵高1年の小西理久さん(15)が優勝し、来年1月26日に東京・よみうり大手町ホールで開かれる全国大会に出場する。

 

小西理久さん、チャンプ本は「文系でも思わずハマる 数学沼」

 県内4校から6人が参加。ヘミングウェー「老人と海」や、東野圭吾さんの「秘密」など、一押しの本の魅力を5分間で紹介した。その後、観客約30人が「どの本を一番読みたくなったか」を基準に投票し、小西さんが紹介した「文系でも思わずハマる 数学沼」(鶴崎修功著、マガジンハウス)が1位に選ばれた。

 

 同書は「10%増量が見た目でわからない訳」など、日常生活での数学的疑問を分かりやすく解説する一冊だ。小西さんは、当たる確率が1%のくじを100回連続で引いても当たらない理由をソーシャルゲーム内のくじ「ガチャ」を例に説明。「キャラが当たらないのも仕方がないこと」と話し、会場の笑いを誘った。

 

 全国大会に向け、「実感はないが、さらに改善点を洗い出して、数学が嫌いな人でも楽しめると伝えられる発表をしたい」と意気込みを語った。

 

 準優勝には県立高松北高1年大屋敷瑞希さん(15)、優秀賞に香川誠陵高2年法兼佑樹さん(16)と県立高松南高2年入谷愛佳さん(17)が選ばれた。

(2024年10月29日 16:00)
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