全国高校ビブリオバトル代表、千葉で決定
お気に入りの本の魅力を語る菊地さん(26日、千葉市美浜区で)
高校生たちがお気に入りの一冊を持ち寄り、どれだけ聴衆が読みたくなるような紹介が出来るかを競う書評合戦「全国高等学校ビブリオバトル2024」の千葉県大会(県教育委員会主催、活字文化推進会議、読売新聞社後援)が10月26日、千葉県総合教育センター(千葉市美浜区)で開かれた。
菊地槙平さん、チャンプ本は「本を守ろうとする猫の話」
大会には県内の高校生24人が参加した。5分間の持ち時間を使ってそれぞれの言葉で本を紹介し、聴衆の質問にも答える形で審査を受けた。学校関係者ら約100人の聴衆が投票を行い、「本を守ろうとする猫の話」(夏川草介著、小学館)を紹介した県立柏南高校1年、菊地槙平さん(16)が優勝を飾った。
「本を守ろうとする猫の話」は高校生の主人公が、人間の言葉を話すトラネコと出会い、本や読書体験の意義を考える話。読んだ本の数にこだわる人や、売れる本ばかりを追求する人など、人それぞれの本との向き合い方の多様性を対話を通じて紹介している。
菊地さんは「優勝はとてもうれしい。みんながうなずきながら聞いてくれたので、練習も含めて今までで一番うまくいった」と笑顔だった。
菊地さんは来年1月26日、東京・よみうり大手町ホールで開かれる全国大会に県代表として出場する。
(2024年11月 8日 20:00)