全国高校ビブリオバトル代表、山口で決定
本の魅力を紹介する高杉さん
高校生がお薦めの本の書評を競い合う全国高校ビブリオバトル山口県大会(周南公立大主催、読売新聞社など後援)が11月3日、山口県周南市の周南公立大図書館で開かれ、県立防府高2年の高杉真結香さん(16)が優勝し、2連覇を飾った。来年1月26日によみうり大手町ホール(東京都千代田区)で開かれる決勝大会に出場する。
高杉真結香さん、小説「光のとこにいてね」を紹介
山口県大会には8校の計13人が出場。1人5分の持ち時間で本の内容や魅力を語り、来場者約60人が最も読みたくなった本に投票した。予選で勝ち上がった4人による決勝で1位を決めた。
高杉さんは、幼なじみの女性2人の心の触れ合いを長期間にわたって描いた小説「光のとこにいてね」(一穂ミチ著、文芸春秋)を取り上げた。幼い頃に離ればなれになった2人が高校時代や大人になってからも人生の節目ごとに再会するあらすじを説明し、〈1〉感情移入しやすい登場人物の動作や心情〈2〉情景描写の美しさ〈3〉甘くて切ない女性2人の特別な関係――の三つの魅力を紹介。作中の言葉や場面を引用し「実際に本を手に取って読んでみてほしい」と呼びかけた。
賞状を受け取った高杉さんは「ストーリーに合わせて声の大きさや感情の込め方を練習してきた。自分らしいスタイルで決勝大会に臨みたい」と話していた。
(2024年11月11日 15:05)