全国高校ビブリオバトル代表、沖縄で決定
沖縄県大会を制した神里さん
高校生がお薦めの本を紹介し合い、最も読みたい本を聴衆の投票で決める「高校ビブリオバトル沖縄県大会」(県大会実行委員会主催、活字文化推進会議共催、県教委など後援)が12月15日、那覇市の県立図書館であり、県立首里高3年の神里尚弥さんが優勝した。
神里尚弥さん、小説「何者」を紹介
沖縄県大会には10校から15人が参加、3グループに分かれた予選のトップが最終バトルに勝ち残った。
神里さんは、就活中の大学生5人の自意識などを描く小説「何者」(朝井リョウ著)を紹介した。「焦りや優越心、嫉妬心など人間の様々な感情がぐちゃぐちゃになっている」と作品の魅力を語った。さらに「1か月後に大学入学共通テストを受けるが、自習ルームではなくて、この会場に来た。どうしても『何者』を知ってほしかったから」と強調。100人以上が集まった会場での投票で最多の票を集めた。
2025年1月によみうり大手町ホールで開催される決勝大会に、神里さんは沖縄県代表として出場する。沖縄県大会の閉会式では、あいさつに立った第8回決勝大会優勝者の小松美幸さん(県立小禄高OG、現沖縄国際大学3年)から「決勝大会は各地の本好きとつながることができる。頑張るというより楽しんできて」と激励された。
沖縄県大会の様子
沖縄県大会最終バトル出場者と紹介本
神里さん以外の2人は下記の通り。
▽県立辺土名高1年・髙村貫太さん 「四畳半神話大系」森見登見彦著 ▽県立宮古高2年・ヌジュヤスミナ・るり・ファティマさん 「アルケミスト 夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ著
(2024年12月25日 10:59)