全国高校ビブリオバトル、愛媛大会は花崎来未さんV
高校生が愛読書の魅力を語り、聴衆が最も読みたい本を投票で決める「全国高校ビブリオバトル愛媛県大会2025」(媛の国ビブリオバトル実行委員会主催、読売新聞社後援)が10月19日、松山市桑原の松山東雲女子大で開かれた。8校の11人が出場し、新田高2年の花崎来未(くるみ)さん(16)が優勝した。
朝井リョウさん小説「イン・ザ・メガチャーチ」紹介
花崎さんが紹介したのは、朝井リョウさんの小説「イン・ザ・メガチャーチ」(日本経済新聞出版)。「推し活」について、中年男性、女子大学生、社会人女性という立場の違う3人の視点から描かれる。
登場人物たちが推しを取り巻く「物語」にのめり込んでいく姿に、「私も推しがいるので、もしかしたら既に物語に狂わされているのではと、ゾッとした。ぜひ没入感にはまってほしい」と語った。
花崎さんは、2026年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開催される「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、JR東日本特別協力)に、愛媛県代表として出場する。「自分が本を読んで感じたことや、こうなりたい、と思ったことを伝えられるように頑張りたい」と意気込んだ。