全国高校ビブリオバトル、山口大会は山根いずはさんＶ

本の魅力を伝える山根さん

　高校生がお気に入りの本の魅力を紹介し合う「全国高校ビブリオバトル山口県大会」（周南公立大主催）が11月2日、山口県周南市の周南公立大で開かれ、県立防府高1年の山根いずはさん（16）が優勝した。山根さんは来年2月の全国大会（JR東日本特別協力）に出場する。

　

小説「アルジャーノンに花束を」紹介

　山口県大会には4校から5人が出場した。1人5分の持ち時間でお薦めの本のストーリーや魅力を語った。来場者が、最も読みたくなった本に投票した。

　

　山根さんは、ダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」（早川書房）を紹介。知的障害のある主人公が知能を高める手術を受け、天才になった一方で、それ故の幸福や不幸に直面するというSF作品で、「推しポイントは天才故の苦悩。ラストの無力感、むなしさを体験してほしい」と呼びかけた。

　

　全国大会に向け、山根さんは「この本の素晴らしさを知っていただけたら幸せ。皆さんに広めて、語り合いたい」と笑顔を見せた。

　

　全国大会は来年2月8日、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開催される。