ビブリオバトル岡山大会...高校は河本有真音さん、中学は小林健太郎さんV
高校生がお薦めの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった本(チャンプ本)を決める「全国高校ビブリオバトル」の岡山県大会(実行委員会主催、活字文化推進会議など共催、読売新聞社など後援)が12月21日、岡山市北区の岡山県立図書館で開かれた。チャンプ本は山陽学園高2年河本有真音さん(17)が紹介した「超現代語訳 幕末物語」(房野史典著、幻冬舎)に決まった。
高校は「超現代語訳 幕末物語」がチャンプ本
参加した11校15人のうち6人が決勝に進み、約40人の聴衆の前で1人5分ずつ本の面白さを熱く語った。河本さんは、めまぐるしく変化する今の時代は幕末と共通する部分があるとして、「混乱を生き抜いた幕末の志士たちを学ぶことで、今を生きるヒントにもなる」と力説。テンポ良く楽しく読める点もアピールした。
全国大会(JR東日本特別協力)は来年2月8日、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開催される。河本さんは「大好きな本をもっと多くの人に知ってもらえるよう、自分の思いをブラッシュアップして全国大会に臨みたい」と力を込めた。
中学は「家族解散まで千キロメートル」がチャンプ本
この日は、中学の部も岡山県内で初めて開催され、5校8人が参加。県立岡山操山中2年小林健太郎さん(13)が取り上げたミステリー小説「家族解散まで千キロメートル」(浅倉秋成著、KADOKAWA)がチャンプ本に選ばれた。小林さんは「手応えがあったのでうれしい」と笑顔だった。
地方大会の代表らが集まる全国大会は来年3月22日、東京都千代田区の「よみうり大手町ホール」で開催される。



