全国中学ビブリオバトル代表、愛知で決定...高校も
中学生大会で優勝した梅田さん(27日、名古屋市中区で)
中高生がお薦めの本を紹介し、書評を競う「ビブリオバトル愛知県大会」(県教育委員会、県子供読書活動推進協議会主催)が10月27日、名古屋市中区の県図書館で開催された。中学生大会では、新城市立千郷中3年の梅田倫之助さん(14)が、高校生大会では、名古屋市立名東高3年の別所暉心(てるみ)さん(18)が優勝した。2人は全国大会に愛知県代表として出場する。
中学は梅田倫之助さん、図鑑「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」を語る
愛知県大会は、1人5分の書評の後、2分間の質疑応答を受け、勝敗は聴衆ら約140人の投票で決まる。決勝には、予選を勝ち抜いた中学生4人、高校生6人が挑んだ。
梅田さんは、イチ押しとして青柳正規さんの図鑑「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」(小学館)を取り上げた。手ぶりを交えながら、「絵の魅力を楽しく知ることができ、多くの新発見がある」などと会場に語りかけた。全国大会では「どこから読んでも楽しめる良さを、精いっぱい伝える」と意気込んだ。
高校は別所暉心さん、論説文「森林の思考・砂漠の思考」を紹介
別所さんは鈴木秀夫さんの論説文「森林の思考・砂漠の思考」(NHK出版)を「人の思考を森林と砂漠に分ける乱暴な本だが、我々の中に新しいものさしができる」と、独特な視点で紹介した。優勝に、「登壇者はみんな優秀で、受賞は意外だがうれしい」と笑顔を見せた。
中学生の全国大会は来年3月頃を予定している。高校生の全国大会は来年1月26日、よみうり大手町ホール(東京都千代田区)で開催される。
(2024年11月 8日 20:40)