全国中学ビブリオバトル代表、大分で決定...高校も
登場人物の姿を実演する釘岡さん
中高生が本の魅力を紹介し合う「第9回中学校・第10回高校ビブリオバトル大分県大会」(県教育委員会など主催)が11月10日、大分市の大分県立図書館で開かれた。中学は大分市立碩田学園8年の釘岡莉子さん(14)、高校は県立中津南高2年の大石崚瑛(りょうえい)さん(17)が優勝し、ともに全国大会の出場権を得た。
中学は釘岡莉子さん、短編集「まぶた」を語る
中学大会に24人、高校大会に37人が出場し、それぞれ予選と決勝で競った。出場者が1人5分間で、選んだ本を紹介した後、質疑応答が行われた。
釘岡さんは、八つの小説からなる短編集「まぶた」(小川洋子著、新潮社)を選んだ。左腕が上がったまま下ろせなくなった登場人物の姿を実演するなど工夫しながら、「バックストローク」「まぶた」の2編を紹介した。釘岡さんは「(優勝できて)うれしい気持ちでいっぱい。この本の不気味な雰囲気が好きで、『気持ち悪いけど読んでみたい』という魅力を伝えられたと思う」と笑顔を見せた。
高校は大石崚瑛さん、小説「向日葵の咲かない夏」を紹介
大石さんは、小説「向日葵(ひまわり)の咲かない夏」(道尾秀介著、新潮社)を紹介。「読み進めると感じられる色々な違和感が、最後に一気に解消される」と説明した。中学生の頃から授業の一環でビブリオバトルをしていたといい、「すごい結末があることだけ伝えられるよう意識した」と振り返った。全国大会に向けては「緊張するが、(本の)面白さを伝えられればいい」と意気込んだ。
高校の決勝大会は来年1月26日、東京都千代田区のよみうり大手町ホールで開催される。中学は同3月頃の開催を予定している。
(2024年11月29日 20:50)