全国中学ビブリオバトル代表、埼玉で決定
「おかあさんはね」の魅力を紹介する内田さん(14日、埼玉県庁で)
出場者がお薦めの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった一冊に投票する「中学生のビブリオバトル」(埼玉県教育委員会、県図書館協会主催)の決勝が11月14日、埼玉県庁で行われた。予選を勝ち抜いた5人が薦める作品の中から、草加市立両新田中学3年の内田千寛さん(15)が紹介した「おかあさんはね」(エイミー・クラウス・ローゼンタール著、マイクロマガジン社)が「チャンプ本」に選ばれた。
内田千寛さん、チャンプ本は「おかあさんはね」
「おかあさんはね」は、母親が子どもに寄せる思いや希望を描いた絵本。内田さんは「いつもは聞けないお母さんの願い」を読むことができると紹介した。「早く勉強しなさい」という母親の叱声(しっせい)には、「社会に出る前に十分な知識を身につけてほしい」という願いが込められているのかもしれないと考えるようになったと語り、一読を勧めた。
内田さんは「初出場で優勝でき、びっくり。誰もが共感できる本。子どもだけでなく、どの世代にも読んでほしい」と話していた。
(2024年11月29日 21:25)