中学ビブリオバトル京都大会、地元の笠間直実さんが連覇...立命館大衣笠キャンパスでの全国大会へ

紹介する本を手に熱弁を振るう笠間君(伏見区で)

 中学生が好きな本を紹介し、聴衆が読みたい1冊に投票する「中学ビブリオバトル京都大会」(龍谷大学図書館主催、活字文化推進会議共催)が12月7日、龍谷大深草キャンパス(京都市伏見区)であり、京都市立高野中2年・笠間直実さん(14)が2年連続で優勝した。笠間さんは来年3月に立命館大衣笠キャンパス(京都市北区)で開かれる全国大会に出場する。

 

チャンプ本「八月の御所グラウンド」、昨年と同じく万城目学さんの小説

 京都、滋賀、兵庫の3府県から計10校17人が参加した広域大会だ。

 

 笠間さんは、彼女にフラれた男子大学生が京都御苑内のグラウンドであった草野球大会に参加し、謎めいた助っ人とのプレーで生きる意味を見つめ直す「八月の御所グラウンド」(万城目学著、文芸春秋)を紹介。「挫折を経験した人が不思議な体験を経て立ち直っていく姿を見てほしい」と力説していた。

 

 昨年度の全国大会で優秀賞に輝いた笠間さんは「さらに上の賞を目指したい気持ちもあるが、それ以上に作品の良さが伝わるように頑張りたい」と話した。

(2024年12月12日 17:40)
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