全国中学ビブリオバトル代表、大阪で決定

大阪府大会で優勝した小谷さん（堺市中区で）

　お薦めの一冊を紹介しあう「第９回大阪府中高生ビブリオバトル大会」の中学生大会（府教育委員会主催、活字文化推進会議後援）が１２月８日、堺市中区の大阪公立大で行われた。岸和田市立岸城中２年小谷莉央さん（１３）が優勝し、大阪市立玉出中２年の梶川嵩太さん（１４）が準優勝した。２人は来年３月、京都市の立命館大で開かれる決勝大会に出場する。

　

Ｖは小谷莉央さん「ゴリラ裁判の日」を紹介、全国へ...準Ｖの梶川嵩太さんも

　ビブリオバトルは、出場者が５分間で本の内容や魅力を語り、来場者が「最も読みたくなった本」に投票して優勝を決める。

　

　大阪府大会には、３０校から代表者が出場した。優勝した小谷さんは、須藤古都離「ゴリラ裁判の日」（講談社）を紹介。言語を操る雌ゴリラが夫の雄ゴリラを銃殺した動物園を相手に裁判を起こす奇想天外なストーリーで、雌ゴリラの人間味あふれる心理描写などの面白さを落ち着いた口調で語った。

　

　終了後、小谷さんは「皆さんに言葉が届くよう、一人一人の目を見てしゃべるようにした。会場が大きくなっても同じように心がけたい」と話した。