全国中学ビブリオバトル、京都広域大会は迫坪槻大さんV

お気に入りの本の魅力を語る迫坪さん

 中学生がお気に入りの本の魅力を語り、聴衆の投票で最も読みたくなった本を決める「中学ビブリオバトル京都大会」(龍谷大学図書館主催、活字文化推進会議共催)が12月20日、京都市伏見区の龍谷大深草キャンパスであり、京都市立桃山中2年迫坪槻大さん(14)が優勝した。迫坪さんは来年3月によみうり大手町ホール(東京都千代田区)で開かれる全国大会に出場する。

 

ノンフィクション「カレーライスを一から作る 関野吉晴ゼミ」がチャンプ本

 京都、滋賀、兵庫の3府県から17人が参加。4人が決勝に進み、1人5分の持ち時間であらすじや本の面白さを発表した。

 

 迫坪さんは、大学の課外ゼミを追ったノンフィクション「カレーライスを一から作る 関野吉晴ゼミ」(前田亜紀著、ポプラ社)を取り上げ、野菜や米、鳥を育て、塩なども手作りするなどし、全ての材料を調達する学生の姿を紹介した。「自分一人では何もできず、社会があるから生活できていると感じた。たった一皿のカレーライスから社会が見える」と語り、「年に253冊読む僕がおすすめする本です」と締めくくった。

 

 迫坪さんは「他の人の上手な発表に刺激を受けた。文章や話し方を練り直して全国大会に臨みたい」と意気込んだ。

(2025年12月24日 13:50)
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