中学ビブリオバトル東京大会、優勝は佐藤優帆さん・準Vは仏明歩さん...滋賀での全国大会へ

発表後の質疑応答で言葉を交わす中学生ら

 中学生が好きな1冊の魅力を語り、投票で最も読みたくなった本を決める「中学ビブリオバトル東京大会」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が26日、東京都内で開かれ、江戸川学園取手中2年の佐藤優帆(ゆうほ)さんが優勝、来年3月に滋賀県大津市内で開かれる全国大会の出場権を獲得した。

 

チャンプ本「5分で論理的思考力ドリル」

佐藤優帆さん

 東京大会には、関東地方の1都4県から24人が出場。ほぼ全員が小説を取り上げるなか、佐藤さんは「5分で論理的思考力ドリル」(ソニー・グローバルエデュケーション著、学研プラス)を紹介し、異彩を放った。「みなさんを数学好きにしたい」などと語り、会場を大いに盛り上げた。

 

 閉会式後、「うれしいし、びっくりした。壇上で話すうちに楽しくなって、3日がかりで準備した内容をはみ出した発表になった」と笑顔をみせた。

 

準チャンプ本「本日は、お日柄もよく」

仏明歩さん

 準優勝は「本日は、お日柄もよく」(原田マハ著、徳間文庫)を紹介した東京・豊島岡女子学園中3年の仏明歩(ぶつみょう・あゆみ)さん。仏明さんは「魅力的な登場人物の奥深い言葉が、私たちの心に寄り添い、一歩前に進む勇気をくれる」などと聴衆に語りかけた。

 

 佐藤さんと仏明さんの2人は、来年3月24日に龍谷大学瀬田キャンパスで開催される全国大会に出場する。

(2023年11月28日 17:12)
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