先生のための「冬の経済教室 in 東京」(経済教育ネットワーク)

高校の教育現場からの視点で話す金子教諭

 授業に役立つ経済の考え方を解説する講座「冬の経済教室 in 東京」が1月23日、東京都文京区のLMJ東京研修センターで開催された(主催:経済教育ネットワーク〈代表=篠原総一・京都学園大学学長〉/共催:株式会社 日本取引グループ〈東京証券取引所〉)。前回(2014年11月15日)の「先生のための秋の経済教室」>>に引き続き、今回も中学高校の先生のために、生徒が自ら学ぼうとするような授業に役立つ経済の教え方のヒントを提供し、現場の先生方と一緒に考える機会を提供する試み。

 

 「TPPに賛成か反対か」「パリ協定は環境対策に有効か」といった現実の経済的なイシュー(論点)から始めて、生徒たちに経済への興味を持たせる教え方を、どのように教室の授業に取り入れるかについて、経済学者、中高校の先生、教育ビジネスの関係者などが集まり意見を交わした。

 

 まずは、宮尾尊弘・筑波大学名誉教授が、日本とアメリカの大学で試した有効な経済学の教え方として、現実の経済的なイシューおよび現実の経済行動を再現するゲームから始める方法を説明した。それを受けて、金子幹夫・神奈川県立平塚農業高校教諭が高校の教育現場の視点から、具体的な教材例と教授案を示した。

 

 参加者との質疑応答では、提示された教え方が実際の教育現場でどのように活かせるかについて、さまざまな質問が出たが、アクティブ・ラーニング、課題中心の学び方の重要性については参加全員が認識して熱心な議論が続いた。

 

 講義の最初部分の動画やアンケート結果などは、宮尾教授のブログ>>を参照。

(2016年2月 1日 17:19)
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