海外で学ぶ・リレーエッセー[66]米カリフォルニア大 海の隣の大学から海に浮かぶ大学へ

USCBにてルームメイトと寮から徒歩3分のビーチで散歩(右)

新潟県立国際情報高卒、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校4年(20年7月時点)

信田 絵里香 さん

Shinoda Erika

 演劇をやりたい。だけど演劇1本というよりは他の学問もしたい。日本にはあまりないコミュニケーション学を学びたい。中でもメディア関連ではなく、対面のコミュニケーションについてがいいな。これら全てを叶(かな)えてくれる大学はどこにあるのか? 答えは今通っている大学だった。

 

 UCSB。「天国に最も近いキャンパス」と検索すると一番上に来るくらい美しいキャンパスである。その主な理由は、晴れの日が多く、隣に海があるからである。徒歩3分くらいのため、授業の合間に散歩に行ったり、課題の息抜きに友達と海に沈む夕日を見に行ったりが日課になっている。

 

 この大学で私はコミュニケーション学を専攻し、演劇と教育を副専攻、さらにビジネス関連の資格の取得に向けて授業を受けている。コミュニケーション学とは、1対1で話す時と大勢の前で話す時とでの話し方の違いや、喧嘩している人たちにはどういう対処をとるべきか、など、様々なシチュエーションでのコミュニケーションの取り方を幅広く学ぶ学問である。コミュニケーション学と演劇は入学前からやりたいと思っていたが、教育とビジネスの資格は入学後、大学に通っているうちにやりたいと思うようになった。このように、美しいキャンパスで自由にやりたいことを増やしたり減らしたりできるのがこの大学の魅力である。

 

Semester At Sea船上でできたタイ人の友達との写真(右)

 

 実はこの大学はもう一つ大きな冒険をさせてくれた。それがSemester At Sea(セメスターアットシー)という留学プログラムである。これは1学期3か月半近くかけてクルーズ船で12か国ほどを周り、船上では一緒に乗船している世界各地の大学から集まる教授から大学の授業を受け、陸に着いたらそれぞれの国でのフィールドワークや文化体験をすることができるという前代未聞のプログラムである。私が参加した時は、オランダ→ポーランド→ポルトガル→スペイン→クロアチア→モロッコ→ガーナ→ブラジル→トリニダード・トバゴ→エクアドル→クロアチア→アメリカをまわった。UCSBのプログラムではないに関わらず、これに参加させてくれ、単位もしっかり移行させてくれたので卒業も遅れることはない。昨年の秋これに参加し、文字通り、海に浮かぶ大学へ行った。

 

 12か国を訪れ、いろんな文化を学び、様々な経験をし、世界各地、国に友達ができた。こんな一生に一度の経験をさせてくれ、どんどんやりたいことを広げてさせてくれるUCSBが私は大好きである。残り1年、やり残したことがないようにしていきたい。今は実家の新潟にいるので、まずはコロナが落ち着き、美しい海の隣のキャンパスに戻れることを願っている。

 

船の上から大好きな海(太平洋)を眺める=いずれも本人提供

米カリフォルニア大学サンタバーバラ校

1944年に設置された米カリフォルニア州サンタバーバラに本部を置く、バークレー校、ロサンゼルス校に次ぐ3番目の州立大学。出身のノーベル賞受賞者は6人。高輝度青色発光ダイオードの発明・開発で2014年、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏は2000年から同校教授。

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海外留学を目指す高校生に進学支援を行っているNPO法人「留学フェローシップ」のメンバーが、海外のキャンパスライフをリレー連載します。留学フェローシップの詳細は>>ウェブサイトへ。

(2020年7月25日 09:30)
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