親子de新聞 知ってる漢字にマル

 小学生が6年間で習う漢字は1026字にもなります。ピークは小学3年生と4年生。テストや読書にも大切な漢字を忘れないためにても、我が家では新聞を活用してきました。

 

 それは、新聞の紙面を使って「知っている漢字にマルを付けよう」。1年生の時から始めました。その日ごとに違いますが、新聞1ページには約2000字の漢字が使われているそうです。これを使わない手はありません。時間がない時は、大きな文字の「見出し」だけを使っても漢字のトレーニングになります。

 

 例えば「世界記録を更新」の記事では、漢字を読ませた後、「更」「新」の訓読みも教えてしまいます。「新しい」は簡単ですが、「更」はどうでしょう。子どもと一緒に辞書を引いて「更(ふ)ける」を覚えることができれば、親も知識が広がる絶好の機会では。

 

 漢字にマルを付けていると自然と記事も読めてしまいます。マルを付けた漢字の数をノートにとるだけでなく、記事の感想文を書けばちょっとした「ニュース日記」にもなります。

 

 漢字を学ぶだけでなく、社会の出来事も理解できるのは新聞ならでは。やっぱり新聞って、いいよね!

(2020年6月3日 読売新聞朝刊より)

 

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酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2020年6月 3日 12:00)
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