親子de新聞 日々の対話へ題材の宝庫

 家庭教育で重要なことは「親子の対話」です。でも、親が待っていてはダメ。こちらの方から子どもに話しかけないと。

 

 朝、会社に行く前の時間でも、帰宅後でも、ちょっとした会話でいいんです。クイズ形式で子どもに投げかけることができれば、自分の「話術」が磨かれ、伝えたいことを伝える練習にもなりますね。

 

 実際にやってみるとわかりますが、子ども相手でも案外、ネタ探しが大変なんです。そんな時に効果的なのが新聞記事のスクラップ。我が家では、面白いと思った記事はすぐ切り取り、クリアファイルにためていました。親子の対話のための保管庫のようなものです。

 

 言葉を扱った記事だったり、気になる漢字が目に留まった時だったり......。季節の移ろいなどの記事などもありましたね。切り抜いた記事を子どもに見せながらクイズを出すと、いろいろな反応が返ってきます。

 

 新聞は日々の情報を得るためだけのものではありません。いつまでも保存できる記事もたくさんあります。新聞があれば、何でもできる――。これからも新聞を活用した家庭教育をぜひ、皆さんのお宅でも実践してください!!(おわり)

 

(2021年3月3日 読売新聞朝刊より)

 

 「親子de新聞」は今年3月いっぱいでいったん「お休み」をいただきますが、「新聞読んでる親になろう」は引き続き、「家庭教育」のノウハウをこれからもどんどんお伝えしていきますよ。新聞があれば、なんでもできる!

酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2021年3月 3日 12:38)
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