声と態度で気づいてもらう
読売新聞の2月3日朝刊のコラム「親子de新聞」では、子どもの叱り方をテーマにお話をしました。さて、当欄では、叱り方の話をもう少し続けたいと思います。
感情をいつもむき出しにしていると、子どもの目には「親はいつも怒っている」としか映りません。叱り方や、しつけのあり方は時代とともに少しずつ変化しています。そういう意識を持って新聞を読むと、いろいろ参考になる記事が目にとまるはずです。
我が家では、事の重大性に応じて、<1>正面から目を見て強めに<2>目を見て説得するように<3>気になっているんだよということを伝える程度--と使い分けてきました。こうすることで子どもたちも、親の声、トーン、態度でことの重大さに気付くようになりました。息子が小学校4年生になる頃には、私が怒る出すよりも前に「ごめんなさい」と言い出すようになりました。
その息子も中学生になる頃には、「釈明」をすることもしばしば。ここは子どもの成長に合わせて、本人の話もしっかり聞いてあげることで、一方的な叱り方ではなく、本人の反省を促すことも大切でしょう。
子育てで悩んだとき、新聞に掲載されている様々な記事が参考になります。しつけのあり方を考えるヒントもたくさんあります。ぜひ新聞を活用してください。
新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!
酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。
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