親子de新聞 変化する「常識」を知る

 子どもに注意する時、親としていろいろなことが気になりますよね。誰でも頭をよぎるのは、「こんな言い方でよかったのかな」「ちょっと言い過ぎたかな」ではないでしょうか。

 

 我が家では、叱り方については内容を大まかに三つに分けたうえで、対応しています。その内容とは、〈1〉他人に迷惑をかけること〈2〉自分の将来にかかわること〈3〉ひとまず注意が必要なこと――の三つ。そのうえで、叱り方について、▽正面から目を見て強めに▽目を見て説得するように▽気になっているんだよということを伝える程度――と強弱を付けて使い分けています。

 

 子どもたちの成長に合わせて、一方的に叱るのではなく、本人の言い分にもしっかり耳を傾ける必要もあるでしょう。子どもたちも自分で反省すべき点をみつけ、そこから学び、成長していってほしいものです。

 

 その一方で、「しつけ」の考え方やとらえ方も近年は大きく変化しています。そういう記事を新聞で目にすることが最近はずいぶん増えましたね。

 

 「世間の常識」を習得するためにも、新聞を読むことは大切です。新聞は子どもに対する発言、行動の基準を示す指針にもなるんです。

(2021年2月3日 読売新聞朝刊より)

 

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酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2021年2月 4日 12:21)
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