会社のSDGsを応援(日本証券業協会)~読売SDGs新聞から
株式会社について学ぶ子どもたち
「SDGs@スクール チャレンジ校」に配布している「読売SDGs新聞2022年11月号」から一部の記事を紹介します。チャレンジ校のお申し込みはこちらから。
みなさんも「株式投資」を通して、自分達で架空のお菓子の会社を作ってみよう。
日本証券業協会
株式の売買注文を受け付けたり、投資に関する情報を教えたりする「証券会社」が集まり、1973年7月に設立されました。株式が正しい方法で取引され、売買する人が守られるように働いています。SDGsの目標達成を応援するためのお金を集める仕組みも作りました。全国の証券会社273社が会員です(2022年10月現在)。
会社のSDGsを応援
「新商品を開発して、会社を経営しよう」。日本証券業協会は、会社経営を体験しながら「株式会社」の役割としくみ、お金の流れを学ぶ出前授業を東京都武蔵村山市立雷塚小学校で行い、6年生の2クラス47人が参加しました。
「みんなでお菓子の会社の経営者になって、SDGsを意識したお菓子を開発しましょう」と、講師を務めた永嶋美香子さんが児童に呼びかけました。
会社が活動するには、人、物、お金が必要です。お金は、銀行から借りる方法のほか、応援してくれる人から株式で集める方法があり、その方法で活動している「株式会社」で働くことを体験しました。
まずは4人のグループに分わかれて、社長、会社名を決めました。「不思議なお菓子」「わくわくパラダイス」といった名前の会社ができあがりました。色々と悩みながら、抹茶ガム、フルーツ90%の果汁ボールなどの新商品を考えました。さらにお客さんの目をひくパッケージについても知恵をしぼりました。
商品開発の後は、みんなの前で新商品の発表です。発表を聞きいて、応援したい会社を個人個人で決め、株式投資を行います。各グループが投資で集める目標金額は400万円。全12のグループが400万円を超えるお金を集められ、無事に新商品の生産を始められることになりました。
2組の小沼紗英さんは「赤ちゃんでも食べられるようなお菓子にしようと考えて作った」、1組の広川虎児さんは「商品開発は楽しかった。将来は自分で考えた商品を作りたい」と授業に満足した様子。授業のわりりに、永嶋さんは「今回は、全ての会社が新商品を出せました。大人になったとき、一生懸命仕事をして、楽しく給料がもらえるように今は勉強してください」と話しました。
お金を出して応援する=投資。その投資により会社が良い商品やサービスを提供することで、社会が豊かになり、私たちの暮らしも便利で豊かになっていく。投資にはそうした力があるのです。
みなさんも将来、いろんな仕事を通して、社会を支えられる大人になりましょう。
ESG債(SDGs債)
ESGは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を合わせた造語で、社会が抱える課題の解決に必要な資金を調達する債券を指します。グリーンボンド(環境債)、ソーシャルボンド(社会貢献債)、サステナビリティーボンド(環境及び社会貢献債)などに分けられます。資金の使い方、管理などを投資家に情報開示することが望ましいとされています。