2030 SDGsチャレンジ

くらしにSDGs

インターネットを活用 課題解決学ぶ(大阪・関西学院千里国際中等部)

 

 

 インターネットで社会の課題をどう解決するか。インターネット上の住所であるURLのドメインを管理する「日本レジストリサービス」(JPRS)の出前授業「いまと未来の社会を支えるインターネットの仕組みを知ろう」が大阪府箕面市にある関西学院千里国際中等部で行われました。

 

JPRSが出前授業「無限の可能性感じた」

 

 出前授業を受けたのは、中学3年生の21人。21人はグループに分かれ、事前にそれぞれが課題と考えるテーマを探し、インターネットを活用した解決策を発表しました。生徒らは、自然災害が発生した場合の物流の問題に注目したり、日本の自給率を上げるために家庭菜園を各家庭で行い、それを手助けする「家庭菜園アドバイザー」を提案したりしました。「家庭菜園アドバイザー」の提案について、JPRS広報宣伝室長の横井裕一さんは、「日本の自給率という身近な食料問題に目を向けた良い発表でした。SDGsの目標の13番『気候変動に具体的な対策を』と15番『陸の豊かさも守ろう』にも繋がってきます。良い未来が見えたアイデアでした」とコメントしました。ほかのグループ発表にもSDGsの目標に触れながら話しました。

 

 発表を受け、遠隔診察や環境に優しい漁業をIT技術で可能にしている事例を紹介した新聞記事を示しながら、横井さんはインターネットが社会で果たす役割の説明から話し始めました。インターネットは、場所や時間にとらわれず欲しい情報を瞬時に手に入れられる「より良い社会を創っていくための前提」と説明。また、その特徴を生かし、周辺の交通情報を集め自動運転に役立てたり、災害でのドローンを活用したりしてデータを集め、人工知能の発展などにも貢献していると説明しました。横井さんは「インターネットを支える仕組みがあって、初めてインターネットで情報のやり取りができます」と言い、「いつでも使えるようにするためにさまざまな人たちが関わっていることを覚えておいてください」と話しました。
 
 授業を受けた生徒は「インターネットを通しての課題解決には、無限大の可能性があると思った」や「インターネットの様々な活用法や暮らしへの影響があることを知り、興味深かったなどの感想を寄せました。

 JPRSの取り組みについては、こちらでも紹介しています。

 


(2023年5月30日 12:00)
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