2030 SDGsチャレンジ

@スクール・学校の取り組み

「ものづくり」の技術でSDGsキーホルダー製作(埼玉県立久喜工業高校)

SDG sキーホルダー

 

埼玉県立久喜工業高等学校機械科・黒澤孝祥(こうしょう)先生

 機械科課題研究の授業で「金属工芸班」の3年生11人がアルミニウムを使って「SDGsキーホルダー」と「折り鶴」を製作しました。

 

 軽くて強く、加工しやすいアルミニウムは、様々な工業製品に利用され、機械科の実習でも広く使われています。腐食しにくく、何度でもリサイクルできるのも特徴です。リサイクルに必要なエネルギーは、 原料のボーキサイトから新たに作るときと比べて、わずか3%程度と言われていて、省エネ効果も大きく、SDGsが描く「環境に優しい循環型社会」の実現に貢献できる素材です。

 

 キーホルダーには、「エッチング」という技術を使ってSDGsの17目標と学校名を施しました。作品が多くの人の目に留まり、SDGsの目標を知るきっかけになってほしいという願いが込められています。「金属は切りくずでも資源。正しく分別しよう」(目標12)、「環境に優しいリサイクルで地球温暖化対策」「省エネでCO2排出量を削減しよう」(目標13)など、ものづくり技術者としての心構えも作品に添えました。

 

 折り鶴は、薄い金属板を成形する「板金」という技術で折り紙のように作りました。目標16「平和と公正をすべての人に」 に、ものづくりで貢献したいという思いや、コロナ禍終息への願いを込めています。見る人が穏やかな心になってもらいたいと、「手づくり」の雰囲気を出せるようにこだわりました。

 

 生徒たちは、近くの小学校などにも足を運び「先生役」として、技術だけでなく、ものづくりの楽しさも教えています。アルミニウムを使ったものづくりが、SDGsの目標達成にも貢献できることを、1人でも多くの人に伝えていってもらいたいと思っています。(写真はいずれも久喜工業高校提供)

 

 

アルミニウムで作った折り鶴
今年度で休校となる市立上内小の「秋まつり」にも参加し、児童と触れ合った
体験入学の様子


(2022年2月10日 15:00)
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