「全国高校ビブリオバトル2017」中国大会が7月23日、広島市中区の県立広島大サテライトキャンパスひろしまで開かれた。広島県立尾道北高2年の山田モナミさん(17)が優勝、同県立五日市高3年の小西京子さん(17)が準優勝した。
14人が参加。おすすめの本を紹介に対して、会場の約80人が挙手や投票で読みたい本を選んだ。
山田さんが紹介した「悪童日記」(アゴタ・クリストフ著、早川書房)は祖母に預けられた双子の兄弟が、戦争という過酷な状況下で、たくましく生きる姿を描いた物語。山田さんは「もし今、戦争が始まって家族や友人の姿を思い浮かべたら、ひとごとではないように思えた。私たちのような世代でも、この小説から戦争の恐ろしさや不条理さが実感できるはず」と力を込めた。
優勝が決まると、山田さんは「好きな本を知ってもらえてうれしかった。面白さが伝わるよう、全国大会に向けて練習したい」と来年1月に東京で開かれる決勝大会への意気込みを語った。
小西さんは「王女コクランと願いの悪魔」(入江君人著、KADOKAWA)を取り上げた。「大学生になっても本を読んでいきたい」と話していた。
>>動画はこちら