楽しくNIE[24]【動画】わくわく新聞コラージュ 静岡市立井宮小(静岡県)

「ちょうちょ」のコラージュ作品を手にする中村先生

こんにちは。新聞活用学習・NIEのナビゲーター、ヤクだよ。きょうは新聞を切り取ってコラージュ作品をつくる取り組みについて教わってきたよ。楽しく感性が磨けるよー!


ヤクは、ユーラシア大陸の高地に生息する、ウシの仲間。NIEを通して、これからの社会を生き抜く上で"ヤク"立つ力が子どもたちにつくよう、ヤク先生が応援していきます。

 

このページの最後に動画もあるよ。見てね!


 

 広告などの「色」に着目 

 今回、この新聞コラージュを教えてくれたのは、静岡市立井宮小の中村都先生。この新聞コラージュは、紙面の記事ではなく、写真や広告の色に着目する取り組み。中村先生が担任していた小1の子たちも、昨年度の図工の授業でステキな作品を作ってくれたんだって。用意するのは新聞にカラー画用紙、はさみ、のりの4つだけ。きょうは初心者向けの「ちょうちょ」をつくってくれたよ!

新聞を広げてカラー紙面を探す

 

 赤、青、黄...系統別に色分け 

 まず、用意した新聞をパラパラとめくって、カラーの写真や広告を集める。グリーン系、青系、赤系、黄色系...。色の仲間分けをした後、羽の部分を自分の感覚で選んでいく。「この紙面のここの部分がちょうちょの羽によさそう」。そういって中村先生が選んだのは、花のイベント広告と、オリンピック・パラリンピックの広告。どちらも華やかな色合いだ。

30分くらいで10枚のカラー紙面を選んだ中村先生

 

 胴体は波の写真を生かした 

 ちょうちょ用に切り取るパーツは、羽4枚と胴体、触覚2枚、頭の8枚。中村先生は、「きょうは春らしい感じで」と季節感を大切にしながら、まず下2枚の羽から切り取り始めた。胴体は波が写った広告から。「この線の感じがちょうちょの胴体に似ている」と中村先生。

花のイベント広告から、赤い色合いの部分を羽用に切り取った中村先生

 

 自分のセンスでパーツ選び 

 台紙になる色画用紙は、中村先生が切り取った赤や青系の羽が浮き立つよう、濃いオレンジ色を選んだ。羽→胴体→触角→頭の順に貼り付け、ちょうちょの完成だ。「切り方とか形とか、どこをどう選ぶかは子供たちのセンス。教師よりも子供の方が上手なことがいっぱいある」と中村先生。

羽→胴体→触角→頭の順に貼り付けていく
右の広告を切り取って完成したちょうちょ

 

 「はらぺこあおむし」「スイミー」手本に 

 図工の授業では、2か月くらい前からカラー紙面を保存し始めて、事前に色分けしておくんだって。さらに、このちょうちょを作る時は、あらかじめ絵本『はらぺこあおむし』のちょうちょのシーンを見せるのがポイントで、お手本があると、小1の子でも2時間あれば仕上げてしまうそう。「海底の生き物」っていうテーマの時は、事前に絵本『スイミー』を見せて、作品作りに入ったんだって。

「海底の生き物」を表現した小1によるコラージュ作品の数々

 

 高学年、大人にも 

 新聞コラージュは、低学年だけじゃなく、高学年や大人にも魅力的で、「例えば『緑色』一つをとっても、絵の具や色鉛筆とは違う、複雑な『緑色』を見つけることができるのが、新聞コラージュの面白さ」と中村先生。昨年度の1年生たちは2年生になった今年度、新聞カラー紙面を集めて、季節ごとの色がどうなっているかを考える学習に取り組んだんだって。生活科と図工科を合わせた幅広い実践! 作品ができたらクラスメートと見せあいっこして、みんなで楽しみたいね!

5年生によるコラージュ作品「宿泊訓練の思い出」

 

中村都先生

 新聞紙面上に存在するさまざまな色や模様を選び取ることで感性をみがき、新聞というメディアにも親しめる楽しい実践です。子供たちはどんどん自分でイメージした色を新聞から探し、作品を仕上げます。できあがった作品は、どれも個性豊か。高学年や中高生、大人でも楽しめます。家庭でもできる取り組みです。

 

●動画(65秒)

 

中村先生は、この実践で2018年の読売教育賞NIE部門で優秀賞を受賞したよ。生き生きとした子供たちの様子が審査員にも伝わったんだね。この春、家族と「ちょうちょづくり選手権」なんてやってみるの、どうかな!


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(2020年3月26日 16:00)
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