こんにちは。新聞活用学習・NIEのナビゲーター、ヤクだよ。きょうは新聞の写真と記事を元に短歌をつくる取り組みを教わってきたよ。おうちの人とゲームみたいにしても遊べるんだって。
ヤクは、ユーラシア大陸の高地に生息する、ウシの仲間。NIEを通して、これからの社会を生き抜く上で"ヤク"立つ力が子どもたちにつくよう、ヤク先生が応援していきます。
喜び、悲しみ、愛、恋、自然...テーマいろいろ
「新聞で短歌づくり」を教えてくれたのは、東京・府中市立府中第二小の田村香代子先生。短歌は、五・七・五・七・七の三十一音からなる、日本に古くからある短い詩歌のことだね。喜びや悲しみ、自分が感じたことや、風景、自然、家族への愛、好きな人のことがうたわれることが多いよ。田村先生は、東京・杉並区や国分寺市内で6年生を担任していた時に、よくこの新聞写真を使った短歌づくりに取り組んでいたんだって。
写真と記事からつくる短歌の授業は、児童のやる気があふれる |
心が動いた写真を見つける
まずは、新聞から気になる写真を選ぶことからスタート。自分の心が動いた写真を見つけたら、次はその写真の記事も読んで、自分が感じたことを五・七・五・七・七の三十一音で表現する。記事はおうちの人に読んでもらってもいいね。田村先生が担任していた子供たちは、いつも興味深そうに新聞を広げながら、真剣なまなざしで写真を選んでいたんだって。
新聞を広げて気になる写真を選ぶ児童たち(杉並区立高井戸小で) |
写真と文章をつなげる力
子供たちが気になった写真はいろいろ。その写真と記事を元に、五・七・五・七・七に合わせ、自分で言葉を選んでいくんだ。例えば、6年生のある子は、動物園でキリンを見る子供たちの写真と記事が気になり、一生懸命考えて、「見あげればキリンがそこで昼ごはん 首をのばせばみんなものばす」って、その様子を上手に詠んだよ。野球好きなある子は、巨人・坂本勇人選手がサヨナラ打を打った写真を選び、その感動を「坂本のサヨナラ一打で救われた 目線の先にはレフトスタンド」とまとめた。言葉の感性が光る、いい短歌をつくるんだね。
キリンを見学している写真から詠んだ短歌(国分寺市立第五小6年生の作品) |
読み取る力がつく
この春から小学校で本格的に始まった学習指導要領は、写真と文章を関連づけて読み取ることができるようになることを重視していて、写真と記事を元にした短歌づくりは、まさにそうした学習だね。田村先生は「短歌を作るためには記事が何を伝えたいのか読み取る力が必要で、自然と文章の要旨をまとめる力が付きます」とも話していたよ。
短歌の元になった写真を選んだ理由を書き込む |
写真と歌を当てるゲームも
歌をつくったら、おうちの人に紹介しようね。田村先生がさらにおすすめしていたのが、いくつか短歌をつくったら写真と短歌を別々に見せて、どの短歌がどの写真を表しているか、おうちの人に当ててもらうゲームだよ。読み取る力や感性を磨いて遊べる短歌づくり、休校中の気分転換にもよさそうだよ。
写真から選ぶと、感性の光る短歌につながりやすい |
田村香代子先生
新聞には、様々な情報が宝のように散りばめられています。自分が必要と思うもの以外にも、思わぬ出合いがあるのが新聞です。探していた情報ではないけれど、知ってみると面白い、もっと調べてみたいというものに今日、出合えるかもしれません。是非新聞を広げてやってみてください。
家族で短歌づくりを楽しめたら、次はメールで友達と作品発表ごっこはどうかな! 休校中も楽しみながら勉強できたらいいね♪
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