南極について知り、興味を深めてもらおうと、NECネッツエスアイは7月23日、北区中央公園文化センターで出前授業「南極くらぶ 南極を知ろう!見よう!さわろう!」を行った。午前、午後の計2回実施し、小学生74人が参加した。
この日の講師は、第55次日本南極地域観測隊として派遣された同社第一宇宙システム部の水田裕文さん(36)。水田さんは2013年11月から2015年3月まで同隊員として、通信アンテナの設営と気象衛星から受信したデータの管理などを担当した。
授業の冒頭、水田さんは厳冬期の防寒具を着て登場。「南極について知っていることがある人?」と尋ねると、子どもたちからは「ペンギンがいる」「大陸が凍っている」などの声が挙がった。
ペンギンやアザラシなどの生き物や、オーロラ、蜃気楼(しんきろう)など自然現象、気温が低いために凍るシャボン玉など、南極の不思議を写真や映像を交えて解説。日本の南極観測の拠点、昭和基地の内部や基地での生活についても紹介し、子どもたちは興味深そうに見入っていた。
氷から空気がはじける音を聞く |
授業のハイライトは、南極の氷を触る体験。国立極地研究所から提供された氷を、プラスチックのカップに入れて各グループに配布すると、子どもたちは、触ったりにおいをかいだり。「南極の氷は、少しずつ雪が積もってできるので、周りに空気の粒があります。水を入れるとはじけるような音がします。数千年前の空気の音です」という水田さんの説明通り、カップに水を入れると、炭酸飲料のようなプツプツとはじける音が。「サイダーみたい!」などと子どもたちも大喜びだった。
参加した小3の男子(8)は「ペンギンがものを捕らえる様子や、きれいなオーロラ、基地の中の様子など、南極のことがよくわかった。楽しかった」と話していた。
<南極の氷を体験する子どもたちの動画>
NECネッツエスアイの教育プログラム
>>NECネッツエスアイ 南極くらぶ「南極を知ろう!見よう!さわろう!」(小,中向き)