サマーインターンが思うようにいかなかった件【就勝コラム#4】

 新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。

 

グルディスの失敗をバネに「積極性」でアピール ~9月

 9月は怒涛のインターンラッシュでした。新聞社(全国紙)の記者職インターンでは、架空の事故を題材にした模擬記者会見と、取材体験ができました。選考を意識した重々しい空気の中、「いかに他の学生と違う視点を持って質問ができるか」を試されているような気がしました。焦りや緊張でうまくいかず、時間内に書き終えることができず落ち込みました。

 

 気を取り直して参加した人材業界のオンラインインターン。自社製品のリソースを組み合わせ、営業プランを考えるというグループワークに臨みました。大学の講座で何度もグループディスカッションを経験してきたため、多少の自信があったのですが、本番は違いました。普段は仲間内の、それも全員女子だけの環境。オンラインで知らない人たちとディスカッションすることの難しさを思い知らされました。

 

 もちろん、収穫もありました。地方紙(記者職)のインターンです。全国紙での失敗をバネに、模擬記者会見では積極的に発言しました。人事の方に褒められると自信がつき、原稿執筆もスムーズになる好循環。普段から新聞を読んでいたことで、原稿執筆も納得のいく出来でした。新聞の記事は、伝えたいことを最初に、簡潔に書く、「逆三角形型」の文章構成が特徴と言われます。記事の執筆だけでなく、グループワークでの発表やエントリーシートの作成、面接の「つかみ」など、様々なことに応用ができます。「やはり新聞は就活に役立つ」と実感できました。

 

 

 全国紙を目指していましたが、地域特有の課題と向き合う地方紙の姿勢にもやりがいを感じました。縁もゆかりもない地方でしたが、移住も視野に考えたくなるほどの充実感。全国紙に比べ、「マスコミ志望者」だけでなく、Uターン、Iターンを志望する学生も多い印象でした。全国紙のピリピリした空気感とは遠く、業界理解から丁寧に説明してくれる内容も好印象でした。

 

 9月のトリは通信社の記者職インターン。参加学生の自己紹介を取材風に深掘ったり、学生同士で書いた作文の良い点・悪い点を指摘し合ったりする内容でした。優秀な学生は、早期選考に繋がるルートに案内されることを、参加後に知りました。声がかからなかったことよりも、その情報すら持っていなかった自分が嫌になりました。マスコミ出身者が多く、自然に情報が集まる他の大学のライバルたちを羨ましく思うとともに、自分はその環境にいないからこそ、情報は貪欲に入手しないといけないのだ、と考えさせられました。

 

 不完全燃焼で終わったサマーインターン。だからこそ、自分に足りないものを見つめ直すきっかけにもなったと思います。うまく行かなくても、まだまだ修正が効く時期。同じように課題を感じている人も、悲観しないで、頑張ってくださいね!

かれん先輩

都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。


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(2022年9月26日 07:00)
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