新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。
● 「狭き門」 キャリアセンターで毎日面接練習 ~10月
10月3日は内定式でした。1人ひとりの自己紹介を聞きながら、「同期に恵まれた」という気持ちがこみ上げてきました。入社まであと半年。ワクワクしながら待ちたいと思っています。
ちょうど1年前の10月は「勝負の月」でした。第一志望だった新聞社のインターン(広告営業)が開催されるからです。9月は記者職のインターンに多く参加しましたが、少しずつビジネス職に気持ちが傾いていました。キャンパス・スコープを通じて、広告営業の仕事に魅力を感じていたからだと思います。
選考は、ESと面接の2段階。参加できる学生は20人程度でした。採用枠は毎年3〜5人程度。「どうしてもこのインターンに通らなければ」と焦りが募ります。また、「インターン参加者には早期選考の案内が来る」という情報も社員訪問で聞いていました。
大学のキャリアセンターで毎日予約をし、模擬面接をしてもらいました。予約した面談が終了しない限り、次の予約は入れられません。朝一番の予約をし、まだ予約が埋まる前に、翌日の朝一番の予約をする。という繰り返しでした。質問はワードに書き起こし、自分で納得のいく回答を模索しました。緊張しやすい性格なので、全て暗記するつもりで練習に励みました。
広告にも必ず目を通すよう心がけました。新聞広告には大きく2種類あります。広告主が広告枠を買い取り、用意した情報を伝える「純広告」と、新聞社側が取材し、ライティングと構成を行った「記事広告」です。私はこの「記事広告」を特に注視しました。他社でも掲載される「純広告」より、独自性の強い「記事広告」のほうが会社の強みを言葉に表しやすいと思ったからです。
ESは無事に通過し、いよいよ面接です。実は対面での面接はこれが初めて。「あなただったらどんなところに営業をかけるか」という質問を深掘りされ、「どんなメリットがあるのか」まで聞かれ、少しうろたえました。それでも何とか面接を通過。喜びの余りキャリアセンターに感謝を伝えに行きました。
インターン初日、参加者の一覧表は名門大学ばかり。物怖じする自分がいましたが、「もうどうにでもなれ」と開き直りました。
1日目は、広告営業の体験です。社員の方1人に学生1人が同行し、実際に企画書を見せてもらったり、営業トークを見聞きしたりと充実のメニュー。「私もこんな仕事がしたい」と心から思えました。2日目のグループワークは、架空の企業が販売する商品の営業戦略を考える----というもの。企画を考えるのが好きな私には、終始楽しい時間になりました。模造紙にイラストを描いて説明する役に立候補し、満足の行くプレゼンができました。
学びの多い2日間。「ここに就職したい」という気持ちは募るばかりです。一方で、早期選考の倍率の高さに対する恐怖も高まってきました。
かれん先輩
都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。
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