全国高校ビブリオバトル、神奈川Vは石田吹さん

本の魅力を語る石田さん(21日、横浜市中区で)

 高校生がお薦めの一冊を持ち寄って書評を競う「全国高等学校ビブリオバトル」の神奈川県予選(県高等学校文化連盟主催、読売新聞社後援)が7月21日、横浜市中区の神奈川近代文学館で開かれ、向上高3年の石田吹(いぶき)さん(18)が優勝した。

 

小説「満月珈琲店の星詠み」を紹介

 県内12校から18人が参加し、5分間の持ち時間でスピーチ。身ぶり手ぶりを交え、本のあらすじや魅力を紹介した。

 

 石田さんは、満月の夜に現れるコーヒー店の「マスター」の猫が客をもてなす小説「満月珈琲(コーヒー)店の星詠み」(望月麻衣著、文春文庫)を選択。「登場人物の悩みを猫が解決してくれる。出てくる名言を人生の参考にして」と表情豊かに訴え、多くの票を集めた。

 

 石田さんは昨年もビブリオバトルに挑戦したが、緊張のあまり早口になり「思いを伝えきれず悔しかった」という。今回は人前で話す練習を重ねて挑んだといい、「緊張せずにできた」と満足げだった。

 

 全国大会は来年2月8日、JR東日本の特別協力で、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる。

(2025年7月28日 13:00)
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