新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。
● インターンとESは変えるべき? 速達はOKなの? ~11月
先日、24卒の後輩と食事をする機会がありました。就活が本格化し、不安をのぞかせる後輩たちに、去年の自分を重ね、「必ずいい結果が出るよ」とエールを送りました。
私の11月は、とにかく忙しい毎日でした。教職を履修していたこともあり、週4回、11コマの対面授業。長期インターンやアルバイトのシフトを入れると、就活に割く時間も限られます。リクルートスーツで通学し、授業後に空き教室を探してオンラインで説明会に参加するなど、時間を効率的に使うように心がけました。
「本命」だったマスコミ業界は、他業界よりも動き出しが早いのが特徴です。他業界を目指す同級生たちとは活動ペースに差がありました。授業後に友人たちと話す機会があっても、すぐに抜けて空き教室にこもる日々を孤独に感じることもありました。
第一志望だった新聞社(広告営業職)に送る早期選考のESが、最大の課題でした。10月のインターン参加後に届いた早期選考の案内にほっとするとともに、「ESは前回のものを使用しても、変えてもどちらでも大丈夫」と伝えられました。そう言われても、「インターンで提出したものをそのまま使用すれば、面倒くさくなったと勘違いされないだろうか」とも思えてしまいます。やはり大きく変えた方が成長したように見えるのでは?でも、ガクチカや自身の強みがころころ変わるのもおかしいのかもしれないーー。一人悶々とする日々が続きました。また、ESを郵送する封筒に、考案した新ビジネスの企画書を入れてみたらいいかもしれない、とひらめきました。友人や両親、キャリアセンターに聞いても賛否両論。「余計なことはしないほうがいい」「印象に残るためにも試してみたら」などと意見が分かれます。行き慣れてもいないバーに出向き、マスターに意見を求めるほど追い込まれていました。
時間はたっぷりあったはずなのに、気づいたら何も案が浮かばないまま提出の一週間をきっていました。最終的に、ESは半分ほど書き換えたものを添削してもらい、手書きの企画書と一緒に封筒に入れました。二日間徹夜をして、フラフラの状態で速達便を送りました。
この頃から周囲に志望を聞かれると、「マスコミ、中でも新聞社に行きたい」と言うようなりました。しかし、言えば言うほど、「こんなに時間も労力も使って希望が叶わなかったらどうしよう」と不安にも襲われます。速達で送ったことも、印象が悪いかも----。そう心配してしまうくらい、些細なことが気になりました。
みなさんも就活の中で、あれこれ後悔することがあるかもしれません。そういう時は、いったん忘れて、とにかく前進することが大切だと思いますよ。
かれん先輩
都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。
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