就活が行き詰った件【就勝コラム#7】

 新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。

 

「早期選考」に書類落ち 「ライバル」の内定喜べず ~12月

 思い返すと、12月は最も辛い時期でした。

 

 インターン参加者だけが応募できる新聞社の「早期選考」に、書類で落ちてしまう、最悪のスタートでした。「本選考」で再チャレンジすることもできますが、採用枠は数人程度と聞いていたので、「もうダメかもしれない」と気弱になってしまいました。「通過したのは誰だろうか」と、インターン参加者の名簿を引っ張り出しては、深く考え込んだり、自分の一挙一動を思い返して悔んだり...。しかも、アルバイト先の同学年の子が、その新聞社の早期選考で内定したという情報を耳にしました。祝福してあげるべきなのに、素直に喜べない複雑な気持ちでした。

 

 12月の半ばには、当時通っていたマスコミ志望者を対象にした塾で、OG・OBが模擬面接をしてくれる合宿がありました。流暢に受け答えする15人ほどの仲間たち。私は緊張のためか内容が飛び、一人だけ途中で終了してしまいました。ショックでしばらく立ち直れず、マスコミ業界で働く先輩たちからもらった名刺を眺めては、「ここに名前を刻めたらな」と空想に耽る日々。キャンパス・スコープを引退したばかりだったこともあり、虚無感から元気が出ないこともありました。

 落ち込んでばかりはいられません。想定質問とその答えを書き出しては、何度も復唱して練習しました。マスコミを目指す仲間たちと夜な夜なzoomで面接練習にも励みました。やはり情報収集が大切、と思い直し、気になった記事をスクラップしたり、電子版の機能で保存したりするようになりました。お気に入りの記事は、読み返す習慣も作りました。

 

 

 辛いことばかりでもありませんでした。通信社(ビジネス職)と製菓メーカーのインターンに参加することができたのです。製菓メーカーのインターンは、新発売のお菓子を一から考え、プロモーション戦略を打つというもの。マスコミのような「ピリついた」空気はなく、終始ワクワクする楽しい時間を過ごせました。努力の甲斐あって、年の暮れには早期選考への案内も届きました。小さい頃から親しんだ企業だったため、企業研究や、お菓子の食べ比べにも身が入ります。振り返れば、良い気分転換になったと思います。

 

 選考が進むと、不安や焦りから、「迷信」のようなものが飛び交います。「有名大学でないと受からない」「グループディスカッションではこうしたら勝てる」などの、噂を耳にし、私も一喜一憂していました。就活に答えはありません。皆さんも、「前例がないなら自らが切り拓く」くらいの強気になってみませんか?良い年を迎えられることを願っています。

 

かれん先輩

都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。


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(2022年12月20日 10:00)
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