年始からESを書き続けた件【就勝コラム#8】

 新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。

 

テレビ局には強力なライバル 製菓メーカーの研究も欠かさず ~1月

 

 明けましておめでとうございます。3年生の皆さんは勝負の年ですね。皆さんにとって、実りの多い一年になることを祈っています。

 

 私も、さすがに年末年始は就活をお休みしました。キャンパススコープの同期と2人で、初詣がてら受験のお守りを買いに行ったのが「就活生」らしい行動だったでしょうか。年始はたっぷり休息をとり、動き出したのは6日からでした。

 

 本選考のESはマスコミ(新聞・出版・テレビ・広告代理店)のみに絞り、10社分を書き上げました。マスコミ業界は選考が早いため、ここで全滅したとしても、違う業界を受けるには十分に時間があります。同時に、早期選考に進む製菓メーカーの対策も欠かしませんでした。アルバイトもガクチカも「マスコミ向け」の内容だったため、「他の学生に知識量で差を付けよう」と考えました。 毎日目指すメーカーのスナック菓子を食べて過ごし、2月初旬の一次面接に向けて、様々な味の分析を趣味感覚で手帳にメモしました。新聞の電子版から業界に関する情報を収集するのはもちろん、Youtubeでその企業を取りあげた過去のテレビ番組も視聴して備えました。


 また、特に苦手意識を持っていたのはSPIです。問題集を毎日3時間解いても時間が足りず、比較的得意な「言語」(英語・国語)は捨て、苦手だった「非言語」(数学)に絞って、問題集を2周解きました。

 

 アルバイトをしていたマスコミ企業で、記者の方とお話しをする機会もありました。本命の新聞社にはビジネス職でエントリーしていましたが、記者職への憧れも捨てきれず、テレビと通信社には記者職でエントリーしました。


 やはりテレビ局は「狭き門」。唯一ESを通過したキー局が、初の本選考の面接となりました。学生3人に面接官2人のグループ面接でしたが、私以外は、プロサッカー選手を引退したばかりという25歳の既卒女子と、野球部の主将という、肩書では完敗の2人。凄すぎて逆に冷静になれたのか、大好きなドキュメンタリー番組と、気になる社会課題についての思いをしっかり伝えることができたと思います。しかし、人事担当者からは「新聞っぽいね」と一蹴。あえなく敗退してしまいました。

 


 ただ、同じ「不合格」でも、12月の惨敗ぶりと比べ、大きく成長できたことを実感しました。本命は新聞社ですから、「自分は新聞っぽいのだ」とポジティブな気持ちになれました。

 

 同じ頃、別の記者の方に「経済紙も受けたら」とアドバイスをいただきました。自宅で購読していたので親しみはあったものの、専門的な記事も多く、「とても受かるはずがない」と敬遠していました。アドバイスをきっかけに、「同じように考えて勝負を避けている学生も多いはず。意外と競争率は低いのでは?」と、ビジネス職で受けることに決めました。

 

 ESに取り掛かったのは1月末。新聞の枠を超えた新しいビジネスに果敢に挑戦する姿勢は、「自分にあっているのでは」とも思えるようになりました。「苦手」のWEBテストもなんとか乗り切り、ESも無事に通過。「非言語」に絞った対策がうまく行ったことが嬉しくて、思わず家で飛び跳ねてしまいました。一次選考を通過できる自信も無かったのに、「内定まで頑張ろう」と燃えてきます。2月から始まる3度の面接に全力で臨もうと決意しました。

 

 こうして、1月はあっという間に終わりました。忙しすぎたからこそ、悩んでいる暇がなかったのかもしれません。振り返ってみると、この1月が勝負の別れ目だったと思います。皆さんも体調管理に気を付けて、がむしゃらに駆け抜けていってくださいね。

 

かれん先輩

都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。


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(2023年1月17日 08:00)
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