新聞を活用して大手マスコミの内定を勝ち取った先輩メンバーが、24卒の皆さんに就活の実体験をお話します。
● 新聞広告で学んだ「キャッチコピーのチカラ」~8月
8月。夏本番です。昨年の今頃、私は大手広告代理店のインターンシップに向けた選考の真っ最中でした。1次、2次選考は、「ラジオ体操を流行らせる方法」「桃太郎のストーリーを一部変更した物語の作成」などのお題にそった企画書の作成に追われる日々。ここでも、新聞が役に立ちました。前回もお話しましたが、新聞広告はアイデアの宝庫。動画とは違い、一瞬で読者の目を引き付け、印象に残るキャッチコピーも魅力です。これらを参考に、アイデアを簡潔に説明することを心がけました。
「書類落ち」を避けられたことは自信になりましたが、初めての面接には大苦戦。「嫌いな広告は何か」「最近面白かった映画を分かりやすく説明して」......。予想もしない質問が次々と浴びせられ、結果は不合格。「ここまで時間を費やしたのに」と落胆した反面、「実戦」を経験したからこそ学べたこともたくさんありました。
気を取り直して迎えた8月の後半。新聞社3社のインターンに参加することができました。1社(業界紙)は長期インターンで、電子版で扱う記事の見出しを考える業務を経験でき、こちらも新聞広告で学んだ「キャッチコピー」の力が役に立ちました。残り2社はオンライン。全体的な会社の説明に近く、朝から夕方までびっしり詰まった講座の間には睡魔に襲われることも...。それでも、質疑応答の時間は、次々と学生たちの手が挙がります。「良い質問だね」という評価を聞くと、「負けていられない」と気持ちが高まります。とにかく印象に残ってもらうためには、先手必勝。早めの挙手を心がけました。質問では、普段新聞を読む中で見つけた疑問を踏まえ、当日の内容を絡めることを意識しました。
オンラインとはいえ、こういった心構えで臨むと終了後はどっと疲れがでます。それでも、「事後アンケート」も、なるべくその日中に送るようにしました。時間をかけるのもよいですが、記憶が鮮明なうちに、「なんとかして印象に残ってもらいたい」と必死でした。結果的に、私が参加した9月から11月にかけてのインターンは、優秀者のみに案内があるものでした。8月に頑張ったことで道が開けたのかもしれない、と思うと、8月のインターンも気を抜かなくて正解だったと言えるでしょう。
それでも、「適度にリフレッシュすることも大切」と言い聞かせ、思い切って友達と1泊2日の旅行にも行きました。皆さんも、頑張り過ぎず、オンオフを切り替えながら夏を乗り切ってくださいね!
次回は、グループディスカッションなどの「実践編」について書こうと思います。
かれん先輩
都内女子大に通う4年生。キャンパススコープで広告部長を務め、新聞4紙を読み比べながらマスコミ業界を中心に就活。23年春、大手マスコミに就職予定。
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