クレカをスマートに使いこなす社会人になりたくないですか?
そのためには、大学生のうちから準備が必要!ということで、キャンパス・スコープの現役大学生がクレカに関する素朴な疑問を日本クレジット協会の方々にお聞きしました。
Q. 現金派
大学生は前払いを使いがちですが、社会人は主にクレカ利用をしているイメージがあります。大学生のうちからクレカを使った方が良いのでしょうか。 大学2年・りなし
かっちゃん:社会人になるとお給料など定期的な収入が増えて、趣味や買い物や旅行などに使う支出も増えていきます。そうなると、現金を多く持ち歩くよりも、カードで安全かつスマートに支払うスタイルに変わっていくのかなと思います。
しおりた:大学生のうちからクレジットカードを使っておくことで、お金の管理を意識するきっかけにもなるし、社会人になって初めてお金のことを意識するよりも、学生のうちから「きちんと支払いの約束を守れる人です」という信用を積み重ねておくことが、自分の将来のために大切になってくると思います。
りなし:なるほど、今のうちからクレカも使っておきます!
Q. クレカ派
社会人の皆さんはクレジットカードを何枚持っているのでしょうか。それぞれの使い分けについてもお聞きしたいです。 大学1年・さとなな
かっちゃん: 日本国内のクレジットカード発行枚数約3億1千万枚を20歳以上の人口で割ると、一人あたり3.0枚持っているという計算になります。私は海外旅行が好きなので、どの国でも利用できるように異なる国際ブランドのカードを4枚持っています。
さとなな:海外でも不自由しないように複数枚持っているんですね。
しおりた:私は5枚持っていて、カードを利用するときに受けられる特典やメリットに応じて使い分けています。たとえば、携帯の通信料金を支払うのには、通信データ容量がプラスされるカードを使ったり、特定のお店で買い物をするときは、ポイント還元率が高いカードを選んで使用するようにしたりしています。人に紹介できるくらい、それぞれのカードのメリット・デメリットを熟知しておくといいかも!
Q. 前払い派
後払いのクレカは「使いすぎてしまう」というイメージがあります...。使いすぎないために行っている工夫などがあれば教えてください。 大学2年・まっきー
しおりた:利用履歴が残るので、むしろ私は現金よりクレジットの方がお金の管理ができるようになったと思います。現金の場合は履歴が残らず、レシートの保管くらいしか記録方法がないので、「このくらいあったはずだけど、いつの間にか減っているな...」という感覚でしか把握できていません。クレジットカードなら利用履歴が明確に残り、端数までしっかり把握できるため、金銭管理に関してはクレジットの方がいいのかなと思います。
しおりた:使いすぎを防ぐために工夫しているのは、「買い物するときに3回見送る」ことです。欲しいと思っても、その場ですぐに買わずに、時間を置いて考えます。例えば、後日お店に行ったり、ネットで調べたりして、本当に欲しいものかをじっくり検討するようにしています。
かっちゃん: 私は逆に、「欲しいものはその時に買う」スタンスです。でもお給料の全てが使えるお金ではないので、生活や貯蓄に必要なお金はあらかじめ分けておいて、残りの自由に使えるお金で楽しんでいます。あとは、カードの利用可能枠をあえて低めに設定しておくのもいいのではないかと思います。
しおりた:ただ、社会人になると引っ越しなどで急に大きい金額が必要になる時もあるので、日常使いは利用可能枠が低いものにしておいて、何かあった時のために利用可能枠が高いカードも持っておくと安心ですね。
Q. クレカ&前払い派
クレジットカードは不正利用のリスクに不安を感じます。実際どれくらいの被害があるのでしょうか。また不正利用被害に遭わないためにできることは何でしょうか。 大学2年・あやぴ
かっちゃん: 2024年のクレジットカード不正利用被害額は555億円でした。これは、同じ年のクレカの利用金額約117兆円のうち「0.047%」という割合でした。
かっちゃん: カードの不正利用は、カード自体の盗難よりも、フィッシング詐欺などでカード情報などを盗まれて起こるケースが圧倒的に多いです。だから予防策として、不審なメール(フィッシングメール)のURLからサイト(フィッシングサイト)に入らないこと、フィッシングサイトに個人情報を絶対に入力しないことを覚えておきましょう。
しおりた:カード会社が不審な取引を検知し、電話などで利用確認をしてくれるケースもあり、実際に不正利用を未然に防げたこともありました。もちろん自分でも利用履歴をこまめにチェックするなど、管理の習慣をつけておくことが大切です。
りなし:実際にもし不正利用されたらどうすればいいんでしょうか。
かっちゃん: すぐにカード会社に連絡すること。きちんと相談すれば、被害に遭ったお金が補償される場合もあります。普段からこまめに明細を見て、被害に早く気づくことが大事!!
Q. クレカ派
クレジットカードを持っていると、必要以上に使ってしまう不安があります。お金を貯めるために意識していることは? 大学1年・さとなな
かっちゃん: 私は、「何歳までにいくら貯める」という目標を決めているので、「必要な時に使ってもいいお金」と「絶対に引き出さないお金=老後の資金など」に分けて管理しています。
しおりた:私は、逆に口座を複数にすると管理が複雑になると思ったので、あえて一つの口座で管理しています。貯蓄額の目標は決めていないけれど、「残高○○万円を切らないようにする」というマイルールを守るようにしています。あとは、現金が必要になったときにコンビニなどでは引き出しに手数料がかかってしまうので、手数料がかからないネットバンクを利用しています。日頃から無駄な出費をいかに減らせるかを意識しています!
今回の座談会に参加した4人に感想を聞きました!
大学2年・りなし クレカを使うことに漠然とした不安があったのですが、お二人のお話を聞いて、今のうちからクレカを積極的に利用して、しっかりとお金の管理のできる社会人を目指したいと思いました!
大学2年・あやぴ 普段からクレカを利用していますが、気になっていた「不正利用」についての話を聞くことができたので、今後はより安心して使えそうです。
大学2年・まっきー クレジット協会の方々のお話を伺い、普段何気なく使っているクレジットカードには、利用者の安全や利便性を支える仕組みがあることを改めて実感しました。便利さの一方でリスク管理が不可欠であることを知り、私たち利用者自身もその仕組みを正しく理解し、責任ある使い方を心がける必要があると感じました。
大学1年・さとなな 大学生になって使うお金の金額が大きくなり、管理の難しさを感じていましたが、社会人になるともっと使う金額が大きくなることを知り、今のうちからクレカの管理方法などをしっかり学んでいきたいと思いました!
クレジットカードは、大学生活はもちろん、その先の社会人生活を便利にしてくれる心強い味方です。だからこそ、今のうちから正しい知識を身につけて、自分に合った使い方を理解しておくことが大切ですね。今回の座談会に参加した4人は、クレジットカードの便利な点や、注意すべき点について学ぶことができました。この座談会の内容がみなさんの"賢いカードデビュー"のヒントになれば幸いです。