MyScope 39.ものは考えよう

制限時間を設けて英文を書く練習をした


39.ものは考えよう


相模女子大学2年 小笠原美祐

 

 私はこの秋から半年間、オーストラリアに留学する予定だった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、中止を余儀なくされた。
 大学の先生からは、「ものは考えよう。この状況をプラスにとらえようよ」と言われた。私は当初、この言葉に「こっちの身にもなってくれ」と憤りを感じた。
 だが、しばらくして、「時間がある今だからこそ、できることはなにか」を考えてみた。そして、英語の民間試験と、パソコンソフトの操作の正確さを問う資格取得のための勉強を始めた。
 英語は、与えられた課題についてまとめる英作文が特に苦手だ。20分程度の制限時間を設け、「健康的でない食品に課税をすべきか」など、さまざまな英文を書く練習を続けた。簡単な単語を使い、文法も複雑にならないよう心がけた結果、短時間で書けるようになり、文法のミスも減って、模擬テストの点数が上がった。
 パソコンソフトの資格は、大学が提携する業者の講座を受けた。講師とはメールでもやりとりし、ビジネス文書の作成ソフトを使ってチラシをつくったり、表計算ソフトでグラフをつくったりした。これを繰り返すことで、アンケート結果などの図表を載せたリポートが書けるようになった。それまで、文字の入力しかできなかった私にとっては大きな進歩だ。
 9月にビジネス文書の作成ソフトの資格試験に合格した。表計算ソフトの資格試験と、英語民間試験はこれから受ける予定だ。「ものは考えよう」「状況をプラスに」。そうとらえた結果が出始めている。



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(2020年10月 6日 12:25)
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