実は住みたい街??さいたま・大宮の魅力とは<上>

「住みたい街」3位にランクインした大宮

  

 皆さんの住みたい街はどこですか?大学生なら吉祥寺、池袋、恵比寿なんかもいいかも??関東なら東京に近く、おしゃれなお店が多い地名が思い浮かびます。ところが、そんな「住みたい街」ランキングの3位に、まさかの「大宮」!?「ださいたま」と揶揄されることも多いさいたま市から堂々の上位ランクインを果たした街の魅力を、さいたまを愛する、さいたま市在住のメンバーが全力でリポートしちゃいます!(淑徳大学・浅井しおり、杉山世光、実践女子大学・遠藤花連)

 

どこでも行ける便利な街

 「大宮」と呼ばれるエリアは、JRなどの大宮駅があるさいたま市大宮区(旧大宮市)を中心としています。JR東北・上越新幹線に加えて、京浜東北線や東北本線、高崎線や埼京線、さらには私鉄の東部鉄道、埼玉新都市交通なども乗り入れる文字通り交通の要衝です。ところが、埼玉県以外のキャンスコメンバーに聞いてみても、いまいちピンとこない様子。東北出身のメンバーから見れば、「上野の手前(東北・上越新幹線)だっけ?」くらいのイメージです。同じ埼玉県でも、所沢や川越などの西部在住者からすれば、県庁がある「浦和」との位置関係も良くわかっていないのが現実です。ではなぜ、そんな大宮の人気が上がっているのでしょうか?

 

JR大宮駅東口に4月に開業する複合施設「大宮門街」

 

「横浜を抜く日」も夢じゃない!?

 そもそも、「住みたい街」って何なの?どういう基準で選んでいるの?ランキングを発表しているリクルートの不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」を訪ねてみることにしました。

 対応してくれたのはSUUMO編集長の池本洋一さん。「なんで大宮が上位になっているんでしょうか?」と尋ねると、「ランキングで重視される点が変わってきているんです」と説明してくれました。

 これまでの上位を占めていたのは、自由が丘、下北沢、吉祥寺など。誰もがうなずく「人気の町」。共通点は、「郊外で高級感のある街」といってもいいかもしれません。ところが近年、大宮の躍進に象徴されるように、郊外のターミナル駅が人気を上げてきました。

 大宮の躍進について、池本さんは、「子育てをブランド化することに成功した」と指摘します。自身も大宮近郊で子育てをしたという池本さんによると、交通の利便性と自然が組み合わさった「コスパ良く子育てができる街」なのだそうです。実は大宮を含むさいたま市は、15歳までの転入人口が全国で一位、というデータが裏付けます。

 ちなみにランキングの1位は横浜。誰もが認める「オシャレな大都会」です。ところが、「横浜は大宮に似た街です」と池本さん。いくらなんでも、「大宮愛」が過ぎるのでは??ところが、「多くの路線が集まっていること、繁華街の賑わいがあることなど、実は大宮も負けてはいません」と冷静です。大宮駅東口には2020年、市役所に併設された大型図書館がオープンし、大型ショッピングモールの建設も進みます。大宮が横浜を跳びこえて「住みたい街」1位になる、そんな日も夢ではないかもしれません。<下>に続く

 

大宮が秘めた可能性を指摘する池本さん(スーモ編集部提供)

 

(2022年3月28日 15:28)
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