この記事は、教育ネットワーク参加団体「麗澤大学」からのお知らせです
麗澤大学外国語学部に所属する清水麗(うらら)教授がアジア・太平洋地域に関する優れた本を著した研究者らに贈られる第31回アジア・太平洋賞「特別賞」を受賞しました。
この度表彰式が2019年11月13日(水)午後5時、東京都千代田区一ツ橋、パレスサイドビル9階「レストラン アラスカ」で行われます。
アジア・太平洋賞は若手研究者の登竜門と言われており、アジア調査会創立25周年記念で1989年(平成元年)に創設されました。
清水教授の著書『台湾外交の形成 日華断交と中華民国からの転換」は「一つの中国」という原則と、国際社会での地位存続との板挟みのなかで、台湾は何を選択してきたのか。安全保障をめぐる米国との交渉、国連の中国代表権問題、日中国交正常化とその裏での日華断交などを、台湾側の動向を軸にたどり、今日の台湾外交の真の根源を浮き彫りにする画期的著作として評価を得ました。
清水教授は「数十年前に起きた歴史さえ、すでに人々の記憶から忘れ去られている、なんとか書き残さなければという危機感から日華断交の研究をはじめました。今回、台湾外交の形成というテーマに目をとめていただき、ご評価いただいたことは、歴史を伝えるという一つの役割を果たせたという意味で大変うれしく思います」とコメントしています。
【著書概要】
◆タイトル:『台湾外交の形成 中華断交と中華民国からの転換」
◆発 売 日 : 2019年1月22日
◆著 者: 清水麗
◆出 版 社 : 名古屋大学出版会
◆価 格:5,400円(税抜)