毛筆書きの「金」で激励・千葉県浦安市(フランス・ホストタウン特集8)

 8月26日昼、千葉県浦安市内の中学校の教室で、東京パラリンピックのカヌーフランス代表であるネリア・バルボサ選手(22)がスクリーンに映った。生徒が毛筆で半紙に書いた「金」の字を見せる。「ゴールドという意味です。金メダルをとれるよう、頑張ってください!」

ネリア・バルボサ選手(右)に半紙に書いた「金」の字を見せる見明川中の生徒(浦安市提供)

 

 この日のオンライン交流会に参加したのは、市立見明川(みあけがわ)中の2年生約75人。ビデオ会議システムを通じて、石川県小松市で練習中のバルボサ選手らと話した。生徒はカヌー競技の解説を聞いた後に日本文化を紹介し、書道の解説をしながら激励の言葉を送った。バルボサ選手は「皆さんの応援が背中を押してくれている。次は直接会えることを楽しみにしています」と笑顔。エールを受けて、女子スプリント・カヤックシングル(運動機能障害KL3)で見事、銀メダルを獲得した。

 浦安市は2019年にフランスのホストタウンに登録され、東京五輪・パラリンピックのカヌーフランス代表と交流を深めてきた。コロナ禍で大会直前のキャンプの受け入れは断念したが、見明川中の生徒たちはフランス語や英語で応援の手紙を選手あてにつづった。市職員を通じてフランスカヌー・カヤック連盟に手紙を渡したところ、同連盟が交流を希望したという。

見明川中の生徒たちが送った応援の手紙(浦安市提供)

 

「今度は家族で浦安に」「温泉施設にまた行きたい」

 オリンピックのカヌー・スラローム競技では、19年に選手たちが市内で事前合宿を行った。練習の合間には子どもたちと羽子板や書道などをして交流し、一部の選手は合気道体験も楽しんだ。五輪直前の公式練習期間中には、フランス代表を含めた33か国の選手が市内に滞在。フランス代表は、なじみがある場所が拠点のため最終調整も順調で、4人中3人が入賞する好成績を収めた。

 男子カヤックシングルで7位入賞したボリス・ヌブ選手(35)は19年の合宿時に子供たちと玉入れなどを楽しんだという。浦安市について、「いい思い出が多い街」と振り返り、女子カヤックシングルのマリゼリア・ラフォン選手(34)も「子どもたちと交流していいエネルギーをもらった。皆さんの心遣いが心地いいです」とうなずいた。

 今大会での滞在中は、感染対策でホテルと練習場の往復に限定された。ラフォン選手は「今度は家族を連れて浦安ですしを食べたい」とし、ヌブ選手は「19年に通いつめた温泉施設にまた行きたい」と笑顔を見せた。

 

フランス発見!「美女と野獣」の舞台は...

 浦安市の東京ディズニーランドに昨年オープンしたディズニー映画「美女と野獣」がテーマの新エリア。映画の舞台である18世紀のフランスの村や城が再現され、物語を体感できる。

 石畳の広場に入ると、カラフルな木組みの建物が並び、キャスト(スタッフ)が「ボンジュール!」とあいさつ。衣装のデザインは、ひざ丈のズボンやコルセットなど近世ヨーロッパの服装を参考にしているそうだ。レストランでも、フランスで親しまれているクロワッサンを食べられる。

 運営するオリエンタルランドは「細部にこだわって物語の世界を再現した。五感で楽しんでほしい」としている。

「美女と野獣」をテーマにした新エリアのレストランのキャスト©Disney

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(2021年9月22日 15:09)
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