サーフィン選手「環境保護への思い、日本人と同じ」(フランス・ホストタウン特集5)

 東京五輪で初めて実施されたサーフィン競技。会場となった千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸に近い千葉県いすみ市は、競技期間中、ホストタウンとしてフランスのサーフィン選手4人を市内のホテルに受け入れた。大会終了後、選手2人が書面でのインタビューに応じた。(担当:浅見悠加/山口雅晴/穂積琳花)

 

「環境保護への思い、日本人と同じ」

ジェレミ・フローレス選手(33)

 

──コロナのため、皆さんにお会いできませんでした。ホテルではどんな生活をしていましたか。

 宿泊したホテルではトレーニングを欠かさず行って過ごしました。筋肉を硬直させず、足がむくまないよう意識するなど、体のコンディションを整えることを意識して生活をしていました。外出ができず人との接触も難しいため、ホテル内での生活についてSNSで発信していました。チームメートと卓球大会を行ってストレス発散していました。

 

──日本の食事はどうでしたか。

 餃子やシュウマイ、ミニ肉まんなどを食べました。初めてお好み焼きを食べて感動しました。焼きそばも美味しかったですが、ライスと混ぜ合わせてソバメシにアレンジして食べるなど、いろいろな工夫もして食事を楽しみました。日本の梨を初めて食べましたが、リンゴとラフランスの間くらいの食感で、とても美味しかったです。

 

──コロナがなかったらどんなことをしたかったですか。

 ディズニーランド・ディズニーシーに行ってみたかったです。アニメの「NARUTO-ナルト-」が好きなので、グッズショップなどを見に行ってみたかったです。

 

──サーフィンを始めたきっかけを教えてください。

 3歳からサーフィンを始めました。サーフィンのコーチをしていた父親に教えてもらいました。9歳の時、ケリー・スレーターというアメリカの偉大な選手に出会い、サーフィンで生きていこうと決心しました。学校が終わってからサーフィンをすることが楽しみでした。

ジェレミ・フローレス選手(ロイター)

 

──サーフィンの面白さ、やっていてよかったことを教えてください。

 サーフィンは、最も美しい海のスポーツの一つだと思っています。私は環境保護にとても関心があり、取り組んできました。クジラなどが飲み込んでしまわないよう、ビーチなどでゴミやペットボトルを見つけると拾っています。経済的に厳しい国の子どもたちにも大きな影響を与えられるような人になりたいし、手助けができる人になりたいと考えています。

 

──試合前に大切にしていることはありますか。

 試合でポイントを出すために確実に技を決めることです。いかに華麗に美しいライディングをするかが私のスタンスであり、焦らず確実に技を決めることを意識しています。また、最後まで絶対に諦めないで試合に臨むことも大切にしています。

 

──日本について気に入っていること、好きなものはありますか。

 大会出場のため5回ほど来日したことがあります。日本の方々はとても接しやすいと感じています。全てではありませんが日本でも環境保護に力を入れている海岸もあり、皆が進んでゴミ拾いをする姿を見て、自分と同じ思いを持つ方々が多いと感じ、うれしかったです。

 

 

「代表の重圧 あきらめない気持ちで」

ミシェル・ブレ選手(35) サーフィン男子5位入賞

 

──いすみ市に滞在中の印象を教えてください。

 同じ宿泊施設にいる人たちとのコミュニケーションを欠かさないようにしていました。コロナ禍の中では多くの困難はありましたが、しっかりと時間をかけながら対応してきました。

 

──ホテルでの生活を教えてください。どんな食事がおいしかったですか?

 自らのコンディションを保ち、モチベーションをあげるため、濃い目のコーヒーを飲んだりしながら過ごしました。また、館内にいる人達とのコミュニケーションを欠かさないようにして過ごしていました。

 食事は本当に美味しかったです。イセエビがあんなにたくさん出てきたのには驚きました。チームメートも喜んでいて料理長に美味しく料理してくれてありがとうとお礼を伝えていました。

 

──日本でやりたかったことは何ですか。

 日本文化や食べ物の写真をたくさん撮ってツイッターで日本を紹介したかったです。次に日本を訪れたら新幹線に乗ってみたいです。新幹線に乗り音楽を聴いてると集中力も高まるし、新幹線はとてもかっこいいと思います。

 

──サーフィンを始めたきっかけを教えてください。

 13歳のころに始めました。レッドブルという企業のスポンサーを得たいという思いが強くなり、たくさん練習を行ってプロサーファーになりました。目標だったレッドブルのスポンサーも勝ち取ることができ、今、サーフィンを続けています。

ミシェル・ブレ選手(USAトゥデー)

 

──サーフィンの面白さ、魅力を教えてください。

 大波に乗るパワーサーフィンが得意です。大波で技を決めることができた時はとても興奮します。また、子供にも教えてあげたいと思っています。タヒチ(フランス領ポリネシア)に住んでいますが、海をきれいにしてクジラや海の生き物たちが生きていけるような環境保護を行い、サーフィンができるための環境を維持していきたいと考えています。

 

──試合に臨むにあたって、大切にしていることはありますか。

 けがをしない事です。試合中、右腕を負傷してしまいました。けがをすることで試合に出場できなくなってしまうため、練習の時点からけがをしない事を意識しています。今回はフランス国旗を背負う覚悟のもとで出場しました。大きなプレッシャーを抱えながらの出場となりましたが、とにかく最後まで絶対に諦めない気持ちで波に乗りました。

 

──日本について気に入っていることは何ですか。

 日本には3回くらい来ました。全て試合への出場のためで、観光で日本に来たことはありません。千葉県は今回初めて来ました。日本の田原市(愛知県)のビーチが気に入っていて、そこのビーチでサーフィンをやってみたいです。日本には小物が多いなと感じ、中でもキーホルダーは数多く売られていて驚きました。


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(2021年9月22日 15:09)
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