「実はミステリー小説ではなくて...」和田拓磨さんがゲスト特別賞、全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025
長崎県佐世保市で11月23日に開かれた書評合戦「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)で、日本大1年の和田拓磨さん(22)が取り上げたノンフィクション「ある行旅(こうりょ)死亡人の物語」(武田惇志、伊藤亜衣著、毎日新聞出版)がゲスト特別賞に選ばれた。
「ある行旅死亡人の物語」の魅力を語る
和田さんは、2人の記者がわずかな手がかりをもとに現金3400万円を残して孤独死した女性の半生を探る内容を紹介。「この女性の人生に触れた時、みなさんがどんな反応をするのか楽しみ」と語り、「この本、ミステリー小説ではないんです。実話なんです」と締めくくり、約500人の聴衆の関心を集めた。
表彰式で、ゲストの歌人俵万智さんと脚本家金沢知樹さんから、それぞれのサイン入り著書などを贈られた。和田さんは、「感無量です。(この本を)好きな気持ちがあれば伝わるんだな」と振り返った。
(2025年11月28日 17:55)



