「口にしてはいけない闇がひそむ」平山愛実さんが文化祭賞、全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025
長崎県佐世保市内で11月23日に開かれた書評ゲーム「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)で、福岡女子短大2年の平山愛実(あみ)さん(20)が紹介したミステリー小説「口外禁止」(下村敦史著、実業之日本社)が、特別賞の文化祭賞に選ばれた。大会の写真特集はこちら、動画はこちらから。
下村敦史著「口外禁止」の魅力を表現
各地の大会を勝ち抜いた30人が集った全国大会で、平山さんは準決勝を突破して6人による決勝に進出。約500人の聴衆を前に、AI(人工知能)と人間のどちらを信じるべきかという問いかけを含む本の魅力を「口にしてはいけない闇がひそんでいる」などと表現した。
平山さんは大分県立中津北高校時代からビブリオバトルに熱中してきた。「念願だった全国大会決勝の舞台に立てて、しかも特別賞まで......」。表彰式の壇上で大会ゲストの歌人・俵万智さんから「良かったよ」とささやかれたときに「すべてはこの日のためだった」と感じたという。トロフィーを手に万感の笑みを浮かべた。
(2025年11月28日 18:45)



