全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025、グランドチャンプ本は「地球星人」...立正大学1年の兎沢友紀さんが紹介

 大学生らが愛読書の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった本を投票で選ぶ書評合戦「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)が11月23日、長崎県佐世保市内で開かれた。立正大学1年の兎沢友紀さん(18)=写真=が取り上げた小説「地球星人」(村田沙耶香著、新潮社)が最高賞の「グランドチャンプ本」に輝いた。

 

 兎沢さんは「地球外レベルの刺激を味わった」という1冊の魅力を歯切れよく語った。表彰式では「大好きな村田さんの作品で栄誉を得られて誇りに思う」と語り、約500人の聴衆から盛大な拍手を浴びた。決勝前のトークセッションでは、歌人の俵万智さんと脚本家の金沢知樹さんが読書と創作の秘話を語り合った。

 

 全国の地方で開かれたブロック大会には105校の延べ3978人が出場、代表の30人がこの日に臨んだ。全国大会は今回、国民文化祭の一環として初めて開かれた。

兎沢さん(右から2人目)と壇上で祝福する俵さん(左端)や金沢さん(右端)ら

(2025年11月25日 14:30)
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