「本の街」世界へ発信...東京・神保町でシンポジウム

シンポジウムに臨む集英社の広野真一社長(右端)ら登壇者たち(26日、東京都千代田区で)

 「本の街」として知られる東京・神保町の可能性を探り、魅力を海外へ発信する方策を考えるシンポジウム「世界の神保町をめざす―"知のプラネタリウム"の発信」(東京文化資源会議主催、神保町文化発信会議共催)が26日、千代田区の出版クラブビルで開かれた。

 

浅田次郎さん熱弁「神保町は日本の本質だ」

 パネルディスカッションは専修大の植村八潮教授が司会を務め、作家の浅田次郎さんのほか、古書店「大屋書房」店主の 纐纈こうけつ くりさん、国学院大の西村幸夫・観光まちづくり学部長、集英社の広野真一社長が登壇。神保町近くで育ったという浅田さんは、「小説家としても私を育ててくれた街で愛着がある。資源がなくても活字で学び、発展してきた国であり、古書店が集まる神保町は日本の本質。壊さずに発展させていきましょう」と呼びかけた。

 

 和書や浮世絵を扱う纐纈さんは、若い世代や外国人観光客が多く来店する現状を報告し、「神保町には個人商店が多く、店主同士の結びつきが強い。協力して街の魅力を世界に発信したい」と語った。(詳報を後日掲載する予定です)

(2024年6月27日 13:00)
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