全国高校ビブリオバトル、鹿児島大会は宇都心晴さんV

聴衆に本の魅力を伝える宇都さん

 高校生がお薦めする本の魅力を語って書評を競う「全国高校ビブリオバトル」の鹿児島県大会(鹿児島県教育委員会主催、活字文化推進会議など後援)が8月23日、指宿市で開かれ、れいめい高2年の宇都心晴(こはる)さん(16)が2年連続の優勝を果たした。

 

ミステリー「葉桜の季節に君を想うということ」語る

 19人が出場し、4ブロックに分かれ、各ブロックの代表1人が決勝に進んだ。発表者は1人5分間の制限で本を紹介。聴衆が一番読みたくなった本に投票した。

 

 宇都さんは、恋愛ミステリー小説「葉桜の季節に君を想うということ」(歌野晶午著、文芸春秋)を紹介。「本にだまされるという経験をすることになる。だまされてしまうことに心地よさを感じる」と聴衆を引きつけ、「映像でも音声でもなく、本でなければいけない理由がある。最後の1ページで明かされるタイトルの意味を知って涙するでしょう」と締めくくった。

 

 優勝した宇都さんは来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で行われる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。宇都さんは「聴衆の方々が前のめりになるような発表をしたい」と意気込んでいた。

(2025年9月 2日 12:55)
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