全国高校ビブリオバトル、青森大会は前田詩歩さんV

優勝した前田さん

 高校生がお薦めの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった1冊(チャンプ本)を決める書評合戦「全国高等学校ビブリオバトル」青森県大会(青森中央学院大・青森中央短大主催、読売新聞社など後援)が9月20日、青森市横内の青森中央学院大図書館で開かれ、八戸東高2年の前田詩歩さん(17)が優勝に輝いた。

 

エッセー集「記憶にありません。記憶力もありません。」を語る

 大会には7校から12人が参加し、3グループに分かれて面白いと思った本を1人5分で紹介した。質疑応答も行った後、「どの本が一番読みたくなったか」を基準に各グループから1人ずつ選出。決勝でも出場者が再び本を紹介し、約50人の観覧者らが一番読みたくなった本に投票した。

 

 前田さんはエッセー集「記憶にありません。記憶力もありません。」(土屋賢二著、文春文庫)を紹介。「エッセーというジャンルの本は、著者の考えや言葉を楽しむことができる。この本を読んだら、きっと土屋先生のことを好きになると思います」と語った。

 

 準優勝は青森南高1年の藤井優良李さん(15)、3位は同校1年の工藤未鈴さん(16)だった。

 

 優勝した前田さんは来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。

 

優勝した前田さん(中央)と準優勝の藤井さん(左)、3位の工藤さん(20日、青森市で)

(2025年9月21日 12:00)
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