全国高校ビブリオバトル、新潟大会は藤原心さんV

お薦めの本を紹介する優勝者の藤原さん(21日、新潟市中央区で)

 高校生がお薦めの本を紹介し、聴衆が最も読みたいと思った一冊に投票する「全国高校ビブリオバトル」の新潟県大会(敬和学園大など主催、活字文化推進会議など共催、新潟県教育委員会、読売新聞社後援)が9月21日、新潟市中央区の市立中央図書館「ほんぽーと」で開かれた。新発田高2年の藤原心さん(16)が優勝に輝き、全国大会出場を決めた。

 

小説「普通の子」を紹介

 新潟県大会には6校から7人が出場。発表者は、本のあらすじや魅力、手にとったきっかけなどを5分間で紹介。その後、質疑応答を行い、聴衆ら約30人が一番読みたくなった本に投票した。

 

 藤原さんは、子どものいじめをテーマにした小説「普通の子」(朝比奈あすか著、KADOKAWA)を取り上げ、「普通について改めて考えるきっかけになった」と本を紹介した。最後には、「普通とはなんだと思いますか」と問いかけて、聴衆の関心を引きつけた。

 

 優勝した藤原さんは、来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。大会に向け、「自分の伝えたいことが伝わるようなスピーチをしたい」と意気込んだ。
 

(2025年9月22日 13:00)
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